奇跡の花

この花は奇跡です。20150626奇跡の花中心付近が紫色で糸状の副冠、その後ろの花弁やガク、本来、玉状の子房の付け根から放射状に5個出ている雄しべまでも何者かに食害されています。しかし、生殖に最低限必要な雌しべと子房は奇跡的にも無傷で、雌しべが雄しべに近づくように寝ているようすは、結実可能な(=雌しべが成熟した)花であることを示しています。花粉(雄しべ)は他の花のものを使用できますので、必ずしも必須ではないのです。
これは間違いなくナメクジのなせる業です。実際、蕾にナメクジの侵入穴が開いていることは確認済で、蕾の中身が食い荒されていることは間違いないとあきらめていたのです。

しかもこの花は、20150626水耕栽培初開花今年、私の思い入れが最も強い、水耕栽培の株の初開花なのです。水耕栽培では窒素、リン酸、カリの多量成分、種々の金属類が含まれる微量成分、ビタミン類などを管理可能であることから、多くの可能性を感じるのです。

今でこそ、20150626水耕栽培主力蔓同じネットに一緒に這わせている土耕の株と遜色ない生育をみせていますが、特に梅雨に入る前までは、根は水カビのようなものに覆われ根腐れをおこし、全ての新芽は主幹の付近で停滞していたのです。ここまでの状況改善をねらった水耕栽培装置の改良が功を奏したように見受けられますが、6月に入ってようやく蔓も伸びだし蕾が大きくなってくるようになったのです。

水耕栽培の培養液には、実が甘くなる成分のアミノ酸を含ませています。そこでその果実の味を確かめてみたいのです。実を付けさせる肥料分のリン酸も強化していますし、植物にとって重要な微量要素も理想的に含まれている筈ですので、余計に果実を得ることには意味があるのです。

奇跡の花が、なんらかの結果をもたらす予感がしてきます。

【2015.06.29追記】無事結実、実が膨らんできています。20150629奇跡の花の実が膨らむ


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