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培養土の再生

『寒の戻り』などと言われている今日この頃ですが、私はかなりの時間を外で過ごしたにもかかわらず、寒さを感じませんでした。

真冬の服装だったわけでもありません。勿論防寒下着でも、タイツでもありません。外観は、ジーパン、ポロシャツ、薄手のジャンパーでした。

それだけ適度に身体を使っていたということです。

我が家のパッションフルーツのグリーンカーテンでは、二つの40ℓプランターを使っていますが、今日はその一つの培養土再生をおこないました。私の感覚では、培養土の再生は地道な作業で、時間がかかりますので、一日に二つのプランターの処理は不可能と思っていたのです。

午前中から作業していたにもかかわらず、結局予定どおりとはいきませんでした。未処理の培養土処理済み培養土入りプランターふるいが小さいせいなのか、作業が遅いのかは不明ですが、40ℓプランターの培養土再生は想像以上にたいへんな作業でした。そのたいへんさの中に楽しみを見出しているからこそできる作業です。
上の写真のふるいの入っている入れ物の培養土の細目網のふるい処理が終わっていません。(荒目、中目、細目の順での全てのふるい処理が終わると完了です。つまり、もう少しではあるわけです。)
全て終われば、再生培養土は(廃棄する分だけ減って、)プランターの半分程度になる筈ですが、まだそこに達していないことは、再生済培養土が入っているプランターを見ればおわかりいただけると思います。

パッションフルーツが枯れていることを確認

プランターに植えてあるパッションフルーツは「枯れてるみたいだな」とは思っていましたが、培養土再生に先立ってそれを最終判断。軒下で枯れたパッションフルーツ
軒下なので外でも冬を越せるかもと試していたのですが、無理だったようです。生きているならもう少し暖かくなるまで株を動かすのは控えようと考えていましたが、これは明らかに枯れています。吸い上げた水が凍結したことにより、割れてしまっています。
ならば、新な株のために培養土の再生を今することに問題はありません。

ちなみに、グリーンカーテンのもう一本の株は、根本が朽ちて枯れたパッションフルーツ根本が朽ちており、抜こうとしたら折れてしまいました。勿論、枯れています。
こちらのプランターも、一つ目が終り次第実行ですね。

培養土再生のあるある勘違い

培養土の再生の目的は、再利用可能なものを取り出し、不要な物を廃棄することです。
この点については、おおかたの方は同意見でしょう。
しかし、そのは先に勘違いが潜んでいます。私は、そのことを再確認してから作業しなければならないと考えていました。

培養土中の再生使用可能な物と不要なものを分別するために、ふるいを使いますが、再生使用可能なものと不要なものを逆にしてしまう勘違いがあり得ます。
培養土をふるうと、大きな粒の土や根などの大きなゴミがふるいの中に残り、小さな粒の土や小さなゴミが下に落ちます。それでついつい大きなゴミに着目してしまい、ふるいの中のものを廃棄し、落ちたものを再利用してしまいがちです。

しかし、再利用可能なのは、ふるいの中に残っている大きな粒の土であり(根などのゴミは手で取り除きます)、不要なのはふるいから落ちた小さな粒の土なのです。
大きな粒の土は赤玉土や鹿沼土などのように、保水性や水はけに貢献するものが多いの対し、小さな粒の土は微塵と言って根詰まりの原因となることが多いため、取り除く必要があるのです。

受験などで『ふるいにかける』という表現を使うことがありますが、ふるいの中に残った人が合格で、ふるいから落ちた人が不合格なのです。
培養土の再生でもそれは変わらないのです。ふるいの中のゴミは手で取り除かねばなりませんが。

培養土再生のふるいは荒目、中目、細目の構成

培養土再生ように市販されているふるいには、一般に荒目、中目、細目の3種の網がセットされており、それらを使い分けます。ふるいそのわけを探そうと試みた中で、これはという情報にめぐりあえなかったために、推測の域を出ませんが、土の粒の大きさを分けたいことがあるからということではないでしょうか。
プランターの下層部では、土もれを防ぐために大粒のものを入れたくなることが多いでしょう。また、全体の通気性について考えれば、下になるほど通気性が悪くなる傾向がありますので、下層部は大きい粒の土、中層部は中くらいの大きさの粒の土、上層部は小さな粒の土でも良い(但し、細かすぎる微塵は不可)ということなのではないでしょうか。

荒目の網でふるった土これは荒目の網でふるって残った土です。

中目の網でふるった土これは中目の網でふるって残った土です。

細目の網で振るった土これは細目の網でふるって残った土です。荒目、中目ともに一杯に土を盛ってふるったものですので、細目のふるいで残る大きさの粒が多いようです。

微塵そしてこれが、細目の網もすり抜けた微塵です。これが水を含んだら、通気性が悪そうですし、根が伸びる邪魔になりそうに見えます。

取り除いた根取り除いた根の量は、ゴミ出し袋の底から10cmほどの量です。根を取り除く作業は、荒目の網でふるったときのみおこなっています。他のときには、気になるほどの根はふるいに残りませんでした。

培養土再生作業フローチャート

培養土再生作業の手順をフローチャートにまとめてみました。お役にたてましたら幸せです。
培養土再生フローチャート荒目⇒中目⇒細目の順でふるいにかけ、細目でも落ちる土は微塵として廃却します。
何れかのふるいで残った土は、その都度プランターに入れます。荒目⇒中目⇒細目の順にふるいにかけますので、プランターの下層部は大きな粒の土になります。同様に中層部は中くらいの大きさの粒、上層部は小さな粒の土になります。
フローチャートに書き忘れましたが、全てのふるい作業が終ったら、マグァンプKなどの元肥を撒き、微塵の廃棄で減った分の新しい培養土を入れます。