パッションフルーツの花芽の育つ環境および花芽と蕾の境界は?

ここ数日、お盆としては涼しい日がありました。半袖では寒く感じる夜もあった程です。
とは言え、我が家の行燈仕立ては元気に爆走中です。行燈仕立てこの春には10cm程度の苗だったとはとても思えません。最初から直径38cmと大きな鉢に植えたのが良かったのでしょうか。

実も紫系としては大きく、手元にあったものを撮影してみると、行燈仕立ての実ちょうど70mmくらいでしょうか。75mmのものもありましたよ。花梨の香を甘くしたような良い香りを放っています。きっと美味しいでしょう。

ということで、この行燈仕立ての株は、かなりお気に入りなのです。

旺盛に蔓を延ばす中で、先端には花芽を付けていきますが、花芽の発生最高気温が30℃を超えるような暑い日が続く時期には花芽は黄色くなって落ちてしまいます。

しかし、ここのところ涼しい日があったせいか、花芽か蕾か花芽が落ちずに育ったようです。③②①の順で大きくなっています。①は、まだ中身が膨らんでいないように見えますが、②と③は既に蕾のような形状をしています。
花芽が落ちずに育つ環境は、最高気温が30℃を超えない状態と聞きますが、気温データを突き合わせることにより、それを更に限定した条件を知ることができるかもしれません
更に、パッションフルーツの花芽と蕾の定義が明白に規定された情報を目にしたことが無い中で、①~③の状態の中に、もしや花芽と蕾の境界が存在しているかもしれません。
この二つに私は興味を持ったのです。

まず、①~③が育ってきた頃の私の住む街の気温データを気象庁からお借りしてみました。小山市気温(2014年8月)
8月に入ってから、7日までは、全て猛暑日です。この時期に発生した花芽は全滅と考えてよいでしょう(下写真参照)。
一方、8日から昨日までの10日間では、最高気温30℃未満が5日、31℃未満も含めると8日です。特に暑かったと言える日は11日と15日だけですが、猛暑日には至っていません。こう考えるとこの10日間は明らかに涼しかったと言えます。この10日間の期間に①~③のように花芽が育ったことは間違いなさそうです。
その10日間の最高気温の推移の特徴は、30℃未満もしくは30℃付近の最高気温の日が多く、30℃を大きく超えた日が二日存在するものの飛び石になっているということです。
このことから、『花芽は30℃程度以下の環境で育つ。30℃を大きく超える日があったとしても、1日限りの飛び石の場合にはこれにも耐え得る』と言えるのかもしれません。もっとも、猛暑日でなければ連日の熱さでも耐えるという可能性も残りますし、猛暑日なら1日でだめになるのかもしれませんが。一つ前の花芽はだめになっている

花芽と蕾の境界の件については、『花芽は暑さでだめになるが、蕾になれば暑さでだめにならない』という経験則に則って確認できるかもしれません。週間予報を見ると、今日からの三日間は32℃~34℃の最高気温になるようです。そこで、①~③のうちであるものはだめになり、あるものは育ち続けるということになれば、暑さに耐えたものは蕾だったということになります。
因みに、8月8日に花芽が発生したと仮定し、パッションフルーツの花芽から収穫までを読み返すと、①~③の何れかの開花はその約26日後ということになります。つまり9月早々ということになります。昨年の秋の開花開始は9月10日頃でしたので、有り得る範囲かもしれませんね。

①~③のその後については適宜追記したいと思います。

【2014.08.20追記】8月18日19日の気温18日は最高気温33.1℃、昨日は34.4℃と、熱い日が続きました。昨日などは、私も出先に持参していたスポーツドリンクにおおいに癒されました。それほど厳しい熱さです。
さて、①~③の状態ですが、①20140820まず①は、この二日間で膨らみを見せ、蕾のような形状になっていますので、明らかに育っているようです。
②は、②20140820覆っている小さな葉のような部分から蜜を分泌し、やはり元気そうに見えます。覆っている小さな葉のような部分に対して、中の部分の割合が大きくなっていますので、これも順調に成長しているようです。
③は、③20140820同じ節から出ている葉や、③を覆っている小さな葉のような部分から盛んに蜜を出している様子が見られます。近いうちに開花する準備ができたために、受粉を媒介させる虫を呼び寄せているようにも思えます。

【2014.08.23追記】8月20~22日気温その後の3日間は、猛暑日が続きました。実験的には好条件と言えるのですが、結果は、①~③の蕾20140823何れも元気に育っています。更に、他に目をやると、続々と花芽育つ続々と花芽が育っており、だめになる気配はありません。
この結果から言えることは、花芽がだめになる条件は最高気温だけではなさそうだということです。私達人間は、猛烈な残暑の中でも秋を感じます。それが朝夕の涼しさなのか、日照時間の変化なのかはわかりませんが、パッションフルーツも似たようことから秋を感じているのかもしれませんね。
花芽と蕾の境界については、①~③が全て開花に至りそうという結果により、残念ながら不明のままとなります。

あと10日もすると、秋の開花が早めに始まることでしょう。


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