気象庁は4月10日、今夏5年ぶりに「エルニーニョ現象」が発生する可能性が高いと発表しました。
「エルニーニョ現象」とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての海面水温が平年より高くなり、その状態が1年ほど続く現象です。エルニーニョ現象が発生すると、太平洋東部の海水温が上昇する一方で、西部では海水温が低下するそうです。
そのために、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが弱まり、梅雨明けが遅れたり、冷夏となる傾向があるそうです。本州に限れば、その後の秋冬春に関しては、暖かくなるようです。【参考】気象庁サイト
「5年に一度の・・・」と言われると、なんか5年に一度の悪いことが起こるの?と発想しがちですが、どうなのでしょうか。
パッションフルーツは熱帯植物ですが、(一般に梅雨明け以降の)30℃になると開花を停止するという耐暑性の弱さも持っています。そこで梅雨明けが遅れる、夏の気温が低いという条件により、本来の7月末~9月初旬までの開花停止時期に開花する可能性が高まるのではないでしょうか。更に秋の気温が例年よりも高いならば、9月半ばまでしか熟さない果実が、例えば、10月まで熟す可能性も出てくるかもしれません。
昨年を考えると、梅雨明けが7月初旬で、猛暑の夏でした。通常であれば梅雨明けは7月下旬の頃です。我が家のパッションフルーツは7月に入った梅雨明け直前には、毎日10個くらい花が咲いていましたので、7月6日だったと記憶している梅雨明けにより開花が止まったことは、大打撃だったと思います。ですから、早い梅雨明けの到来により、200個近い花を失ったと言っても過言ではなかったのです。この昨年の経験は、エルニーニョの年にパッションフルーツは豊作になるのではないかという仮説への、逆説的な根拠となり得るものかも?という気がします。
「エルニーニョ現象」が起きそうだと気象庁が発表するからには、何らかの警戒を促すことが目的でしょう。稲作の大規模被害や、レジャー施設などの産業被害などが出るかもしれません。日照不足になれば、パッションフルーツの花付きにも影響し、全くだめなことも有り得ますが、梅雨の晴れ間が続くなどの条件が整うと、もしかしたらパションフルーツは豊作になるのかな?なんて思っています。
【2014.05.29追記】気象庁は、エルニーニョの発生により、今年は梅雨入り梅雨明けともに遅れる可能性が高いと予測したようです。それが現実となれば、春から梅雨明けまでの開花期間が長くなり、パションフルーツの豊作年となる可能性が高まります。