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季節外れの花(エドゥリス紫系)

我が家では、6本のエドゥリス紫系のパッションフルーツを育てています。今年は梅雨明けがやや遅れたにもかかわらず、7月に入ると30℃を超えるような高温な日も徐々に増え、そのために、7月中旬には初夏の開花が終ったようだと考えていました。

ところがです。約2週間振りに今日開花したのです。20160802季節外れの花

実を言うと、この花が咲いた株には、ある特徴があるのです。

一言で言うと『晩熟急速成長型』なのです。こんなこと言うと、矛盾していることを言っているように響くかもしれませんね。
これを説明するには、こんなことをお話しすればわかりやすいのかもしれません。・・・・・
『小学生の時に小さかった男の子が、成人式の日の同窓会では、当時のクラスメートの誰よりも背が高くなっていた。』要は、こういった過程を見ているような感じなんです。20160802新芽が遅かった株今は1m50cmくらいでしょうか。今思えば、もう枯れてしまうのかと思うくらいに、新芽が萌芽しない株でした。そのような諦めの境地だっただけに、記録がないのですが、新芽が萌芽したのが、他の株の開花が終った頃だったように思います。
夏の開花の終わりというのは、暑さのために花芽がだめになり、開花に至らなくなる現象ですが、そういった時期に花芽が育ち開花に至ったことになるのです。ただ、よくよく考えるに、梅雨明けの7月28日の前一週間ほど、たまたま涼しい日が続いたという偶然があったようで、この株が『暑さに対する耐性をもっている』と言うのは乱暴すぎるでしょう。ただし、『そのたまたま涼しかった一週間の間に、暑さに耐えられる蕾に育ったのだ。』とは言ってもよさそうです。しかも、今後5個くらいは開花しそうです。そうなればまさしく、季節外れの花と言えるでしょう。
これらが、この株が『晩熟急速成長型』たる所以なのです。

もう一つ、この株の『急速成長ぶり』を示す写真があります。20160802新芽が遅れた株の葉の特徴これは、今日咲いた花の一つ上の節の葉です。つまり、二つ目の花の咲く節の葉ですので、株から見れば下の方に位置します。蕾は明日にも開花するものですので、蕾の大きさと比較すれば、その葉の大きさは最終的なサイズだと思われます。通常の葉は、大きくなると、濃い緑色になりやや硬くなり、やや掌をすぼめるような形状になるのですが、この葉はそのようなようすがありません。つやつやした緑色のままで、柔らかいままなのです。この現象は、晩熟であるが故に、暖かい環境で急激に育った証拠のように思えてなりません。

今年の我が家のパッションフルーツは不調で、ここまでは、寂しい限りのスカスカのグリーンカーテンでしたが、どうやらここからは少しは巻き返してくれそうです。
それとともに、栽培4年目にして、新な一面を見せてもらうことができたと思います。