2013-14パッションフルーツ栽培三つの失敗

今我が家のパッションフルーツ達は、2015年の春に向けた冬越しに入ったところです。つまり、私が勝手に定義した2014-15シーズンが始まっているのです。

そこでそろそろ、2013-14シーズンの失敗を繰り返さないように、事例集として纏めておきたいと思います。
もしや、皆様のお役にたてる情報もあるかもしれません。
(※文章に対して、画像が多い記事になります点、ご了承ください)

失敗事例1:冬越し時の日照不足

10月末からリビングに株を取り込んだ2013-14の冬越しは、順調なように見えていました。しかし、今思えば、この冬越しこそがシーズン最大の失敗だったのです。

蔓も数本、葉もちらほらでスタートした冬越しでしたが、室内の暖かさに助けられ、株は蔓葉茂り、まるで春爛漫のような状態でした。
パッションフルーツの様子20140423

ところが、4月26日にグリーンカーテンのネットに誘引すると、パッションフルーツの葉が白い1数日でなんと葉が白くなり枯れだしたのです。

誘引直後のグリーンカーテンの様子を見ると、2014年仕様グリーンカーテンの植え込み&誘引完了特に問題はありませんでした。ただ、薄っぺらでパリパリとした触感の葉が多いのは気になっていました。

そのたった二日後には、5月12日グリーンカーテンの様子あちこちに外の陽に耐えられず、白く”焼けた”葉が見えます。これがいわゆる”葉焼け”です。日照不足の環境から、陽の良く当たる環境へと劇的な環境変化があったときに起こります。

対処療法としまして、”葉焼け”で葉が全滅の蔓を剪定し、新芽の萌芽を促すのですが、20140526グリンカーテン一か月後の状態は、ねらいどおりに新芽が萌芽しているにも関わらず、蔓葉の密度は大きく後退していると言わざるをえません。
パッションフルーツの多くの収穫を得るためには、春のスタートダッシュが重要です。そのために大きな冬越し株を準備したのですから、痛すぎる失敗でした。
今考えられる冬越し時の日照に関する注意点は以下のとおりです。
①陽当たり良好な場所に株を置く
②葉に陽が行き渡るように剪定する
③補助的に植物栽培用LEDを活用するとベターか?
我が家の環境では、①はこの上ない条件ですので、変える余地はありませんが、②についてはおおいに有りです。一番上の画像の冬越し中の株の様子を見て頂けばおわかりのとおり、室内側の葉には殆ど陽が当たらない程に繁り過ぎています。剪定は、花芽が付いていないような状況ならば”バッサリ”といけますので、剪定の思い切りが必要だったと反省しています。③については、葉焼けとの因果関係は不明ですので、あった方が良いかも?という程度です。

失敗事例2:誘引の失敗

詳細は、パッションフルーツのグリーンカーテンの植え込み&誘引をしましたで書かせていただいておりますが、次のようなイメージで誘引しました。2014パッションフルーツ誘引二本の株を使用し、それぞれの株の蔓長が最大5m弱に達するのに対し、ネットの横幅が2.6mであるためにこのような誘引をしましたが、結果として、その三か月後のグリーンカーテンの姿は、20140726グリーンカーテン全体このような感じで、下部の部分は、蔓葉の密度に変化がなく、何よりも、実の数が極めて少なかったのです。
(誘引時にはそのような知識がなかったのは当然ですが、)植物は、高い位置に樹勢を集中させますので、ラーメンどんぶりに良く見るような、渦巻き状の誘引をすると、下部の蔓から新芽が発生しにくいという問題があることが判りました。新芽が育った若い蔓の先端に花芽が付いていきますので、下部の実が少なかったのも、当然の成り行きでした。

そこで、理想を描けば、2015年グリーンカーテンこのように、T時型を描くように底く蔓を這わせることが必要だったかな?と考えています。つまり、蔓長が5mもあることは不必要で、臨機応変に剪定する必要があったように思います。
このことは、冬越し中に”葉焼け”の原因を作らないための剪定にも通じるところがあるかもしれません。

失敗事例3:剪定の失敗

剪定は、”蔓の先端についた花芽を切り落とす行為”となることが多いですから、たいていの場合躊躇を伴います。
グリーンカーテンでは、その有効面積が広いですから、(新芽数を気にしなければ、)あまり剪定をしなくても気になることは少ないかもしれませんが、行燈仕立てになると、剪定不足はこのような状況を招きます。ルビースター冬越し設置時要は、蔓は先へ先へと伸び、先端に実を付けていきます。収穫の終わった部分には二度と実は付かないのですが、その部分が残っている(=剪定していない)と、ルビースター行燈仕立て20140926このように繁り過ぎてしまいます。外の燦々とした太陽に助けられ、それでも元気でしたが、蜂の巣でも造られたらたいへんだ!と警戒する程でした。
そして何よりも、剪定が不足すると、新芽が多くは発生しませんので、実の数も減ります。一般には、夏の収穫が終った時点で、蔓葉を半減させる程度に剪定すると、収穫も倍増するようです。株をハウスに入れて、秋の実の収穫を目指すならば、剪定は非常に有効です。

全ての失敗は剪定に帰結

以上のように、3つの失敗事例について書かせていただきましたが、その共通項は”剪定”にあります。
剪定には、蔓の先端についた花芽を失うというジレンマを伴いますが、その有効性を見極めたときに、次のパッションフルーツライフが待っているのかもしれません。
まぁ、しかし、これらの大きなミスを犯した私に多くの美味しい実をくれたパッションフルーツは、優しくも強い植物ですね。


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