我が家では、多分に漏れず最近良く見るプラスチック製のジョーロを使っていたのですが、陽当たりの中に放置するせいか、数年程度で劣化してしまいました。プラスチックのジョーロは、安価で機能的である反面、紫外線による劣化により寿命が短く、『値段が値段だし買いかえればいいでしょ!』と、使い捨て的存在なんですよね。
そういう訳で、今回もプラスチック製のジョーロを買おうと近所のホームセンターに行ったのですが、そこでこれを見てしまったのです。それは子供の頃に見たような、とても引きつけられる味のあるジョーロでした。確かにこのてのジョーロを実家で使っていたことが私の脳裏に蘇ってきます。記憶によれば、『雑に扱われあちこち凹み、錆が出ていて、ロウ付けのような方法でタンクと散水管をくっつけている部分から水漏れしている。・・・』そんなジョーロでした。子供の私が、蝉しぐれの中、水やりするシーンが思い浮かびます。心の中のタイムスリップに引き込まれる商品など、そうあるものではありません。映画”ふうてんの虎さん”にも通じる、下町情緒のようなものを感じてしまいます。
ブリキ製なので、プラスチック製のように紫外線による劣化はありません。その為、勿論長持ちしますが、やはり時間の経過により劣化します。しかし、劣化の中で朽ちるのではなく味を増す。そういう古き良き時代の物造りを再現したようなグッズです。
当然のことながら、このジョーロの脇には、プラスチック製のジョーロも並んで売られていますが、そちらには全く目が行きませんでした。値段にしてもたぶん桁違いに違うと思うのですが、そんなことは関係ありません。私にとっての園芸とは趣味なのですから、その中でテイストを求めても良いのではないかと思ったのです。一緒にいた大蔵省も、『これ欲しいね!』と言っているのを聞いてホッとしたことを覚えています。
この記事を読まれてご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ホームセンターなどで探されてみては如何でしょうか?
私の場合には、かなり大手の(TVでCMもしている)ホームセンターで見つけました。
ご近所で見つからない方のために、製造元の連絡先を載せておきます。これを載せることで、製造元から感謝されこそすれ、クレームが付くことはないと思うので、問題ないでしょう。
また、ネット通販をご希望の場合には、『トタン散水ジョーロ』と、GoogleやYahooなどで検索すると、販売サイトがすぐに見つかるでしょう。