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エドゥリス黄実は難しい

黄色でも紅葉というのは不思議ですが、一般にそれが正しいようです。

我が家では、エドゥリス紫系、黄果皮ジャンボ、赤紫果皮ジャンボ、そしてエドゥリス黄実の栽培を楽しんでいますが、エドゥリス黄実は耐寒性が低く、耐寒温度は10℃(他種は5℃程度)と言われています。

原産地南米では、エドゥリス紫は高地性であるのに対し、エドゥリス黄実は平地性だということです。

ですから、寒さに弱いことは合点がいきます。そのため他種に先んじて葉が黄色くなり落ちてしまうのでしょう。エドゥリス黄実の紅葉ここのところ、最低気温10℃を切るような朝が何度かありましたが、このようにエドゥリス黄実の紅葉が始まりました。映りこんでいる果実は赤紫果皮ジャンボですが、その蔓の葉色と比べていただけると違いがおわかりのことと思います。エドゥリス黄実の秋果紅葉は、株の根元から蔓の先端へと広がるようで、果実の付いてる付近の葉はまだ黄色くなっていませんが、ゆくゆくは他種に先んじて葉が落ちるでしょう。そうなると果実の糖度も低くなりそうな気がしますし、無事収穫にいたるのかということさえ不安になります。

夏果に関しては、エドゥリス黄実の果実は、たいへん貴重だと言われています。開花が始まるのが梅雨明け直前の時期で、すぐに猛暑の時期となり、開花が終了してしまうため、開花期が異常に短いのです。
今年の我が家の記録を見ると、初開花が7月19日、最後の開花が7月25日と、一週間も開花期がなかったのです。その短さの中で、開花が本格化することはなく、細々と開花したり、咲かない日もあるのです。結局、収穫できた果実は5個のみでした。

追熟したエドゥリス黄実を切ったところしかし、その5個は、家族から絶賛される味だったのです。我が家では、甘味がもっともある品種です。

そして秋果に期待したのです。

秋の場合には、開花期の短さの問題もなく、順調に実を結んでくれたのですが、

こんどは、寒さに弱い側面がクローズアップしてきた状況です。

つまり、エドゥリス黄実は、春~夏、秋~冬を問わず。多くのおいしい果実を実らせるという私の希望をなかなかかなえてくれない品種のような気がしてきました。

エドゥリス黄実の良いところ取りをしたような品種が出現することを夢みて、交配をこころみようかな。なんて思惑も沸いてきます。