「来春の準備」カテゴリーアーカイブ

来年に思いを馳せる

我が家の庭のあちこちで、パッションフルーツがぽつぽつと色付き収穫がはじまっています。

収穫期初期の時期です

ただ、収穫したのはまだごく一部でして、多くの果実は収穫を待つようにぶら下がっています。20150818棚のようす『思ったよりも実を結ばなかったな』そう思わない年は3回目の収穫期を迎える中で一度もないのですが、癒しにも似た達成感を感じなかった年もないということは不思議ですね。この感覚が趣味の世界ということなのでしょうか。パッションフルーツでゴハンを食べる人ならば、そうはいかないでしょうね。

来年用苗の育苗

エドゥリス紫系の開花、結実盛んなさなかから挿し木による育苗がはじまります。20150818挿し木6月初旬からと、7月初旬に、黄果皮ジャンボ5本、赤紫果皮ジャンボ5本、エドゥリス黄実4本、紫100(エドゥリス紫系)6本、ルビースター(同)10本を我が家のスペースも考えずに挿し木しました。現在の状態は、肥料分のない挿し木用土の入った直径6cmポットから、肥沃な培養土の入った直径10.5cmポットに植え替えたところです。このままで冬越しの予定です。この10.5cmポットで蔓長1.5m程度に育って来春を迎えることでしょう。
昨年、ルビースターを差し上げたご近所の方が、収穫期を迎え、たいへん喜ばれていることに気をよくし、黄果皮ジャンボと、赤紫果皮ジャンボを差し上げたりしましたが、まだ27本もあります。『こんなにどうするの』と妻に言われるまでもなく、まぁなんとかなるだろうと考えています。20150818黄ジャンボ挿し木今のところ、この黄果皮ジャンボの苗が一番成長が早くガッチリしています。この苗は6月初旬に挿し木したものです。201508187月初旬の挿し木ただ、7月初旬に挿し木したものでも、竹ひごの支柱に這わせないといけないような成長を見せているものもありますので、条件によっては6月でも7月でもあまりかわらないようです。育ちの早いものは挿し木時に新芽が既に10cm程度の蔓になっている部分を挿し木しています。そのように挿し穂をつくると、初期成長が早いのです。

まぁ、パッションフルーツの挿し木って、6月初旬でも7月初旬でも大差なさそうです。6月はそれほど気温が上がりませんから、発根にそれなりの時間がかかっていました。

実る果実や挿し木苗の成長を見ると・・・

来春への思いがムクムクと沸いてくるのです。

ずばり、来年はこれです。(今年の水耕栽培の成果次第ですが、)大型グリーンカーテン用水耕栽培装置作図しないと、どのような部品が必要がわかりませんからね。これは、太い塩ビ管にパッションフルーツを植え込むための水耕栽培装置の構想図です。
大きなパーツとしては、VU100という規格の内径100mmを超える塩ビ管(長さ2m)、塩ビ管の台のように見える二つの培養液タンク、左の培養液タンクから培養液を吸い上げる水中ポンプ、(水色で作図した、)このシステムの心臓部をなすウエット&ドライ(=サイフォン)システムを内装したVU継手エルボ、VU100用端末キャップ類、その他配管用細管といったところです。いろいろ凝るとあれですが、1万円はかからないかも~と思います。
特徴はなんといってもウエット&ドライシステムを持っていることです。植物の根は呼吸します。ですから、根を培養液に浸した状態にしたままなのは理想ではありません。事前に培養液に酸素を溶かしこむ方法もあるでしょう。しかし常にその方法で満足な酸素を根に供給できるかというと、様々な条件を考えれば、疑問の余地がおおいにあります。
ウエット&ドライシステムで発生するサイフォン現象により、ウエット時には根は培養液に浸り、ドライ時には培養液は完全に下部タンクに排出され、根は空気に晒されます。これこそが完全な根への酸素供給方法だと信じています。
現実に、水耕栽培装置せせらぎ1号では、根腐れに見舞われた状態から、ウエット&ドライの適用によりパッションフルーツが息を吹き返しているのです。

VU継手エルボこれ、水耕栽培に応用という点からも特許性もあるんじゃ?と思いますが(せせらぎ1号でウエット&ドライ適用の水耕栽培装置を公開しているので無理か><)、それくらいのノウハウは凝縮されています。
ポンプでくみ上げられた培養液が、排水管の上を超えると、サイフォンが起動します。これ喫茶店などで見るあのサイフォンとおなじ原理なのです。その後は、水面が排水管の上よりも下がっても培養液はキャップ中を吸い上げられ、排水管から排水されます。やがて、キャップの下のほうにある丸穴からキャップ内に空気が入るとサイフォンが停止し、排水も停止します。以降は、再び排水管の上に培養液が達するとサイフォンが起動します。つまり、サイフォンの起動と停止を繰り返すのです。
とはいえ、サイフォンの起動と停止のサイクルを無限に繰り返す条件探しには試行が必要なのです。それらは、給水能力と排水能力のバランスであったり、排水管上部とキャップのクリアランスだったりするのです。ですから、十分に時間があるうちに実験しておく必要があるのです。
そうそう、包み隠さず公開しますと、排水管の下部をちくわを切る時によくやるように斜めに切っているところも大きなノウハウです。それにより、排水の勢いが増しますので、サイフォンの発生、切れともに効果があるようです。また、排水の勢いがあることにより、培養液タンク内の培養液にも酸素が溶けこむようで、(せせらぎ1号では、)培養液の腐敗などは無縁であることが確認できています。

来春は、20150818グリーンカーテン
この2.6m幅のグリーンカーテンの場所に構想中の水耕栽培を置きたいです。今年は新芽のでる時期にコナカイガラムシにやられてしまい、不調だったのですが、植え込み当初の害虫駆除も万全におこない、来年こそはここを濃い緑で覆うぞ!!と考えているのです。20150818水耕栽培
これは、水耕の株の蔓が這っているグリーンカーテンです。当初水耕の株は根腐れにより枯れてもおかしくない危機にあい出遅れましたので、30cm鉢に植えた株も混植していますが、この3/4は水耕の蔓と言っても過言ではありません。軒に達しているような勢いのあるものはほとんどが水耕の蔓です。ですから、水耕の株の勢いは、土耕を凌駕していることは明らかなのです。まったく剪定していませんが、水耕の株では枝分かれが盛んなところが見受けられます。
春からの出遅れがあり、開花期を逸した感があり、現在水耕の果実は4個に留まっていますが、秋の開花数から、総合的に水耕の評価を下したいと考えています。葉ばかり繁っても、実がならなきゃつまらないですからね。

これが、現在の水耕栽培装置せせらぎ1号の栽培槽のようすです。20150818水耕栽培根
平面的に見れば、根は約25cm×40cmの栽培槽を覆い尽くしていますが、上下方向にはまだまだ余裕があるようです。しかしそれでも、よく伸びたものです。
因みに、右下の丸いものがウエット&ドライ部分です。排水管にキャップをかぶせただけの構造です。

さてと、今日は休みですので、ホームセンターにでかけてゆっくり散歩してきます。構想を描きながらのホームセンター散策は楽しいものです。もしや、良いものにめぐりあえるかもしれませんせし。