ことし最大の興味はパッションフルーツの水耕栽培であることはすでに述べさせていただいています。
しかし、正直言いまして、我が家の土耕株とくらべて状況が芳しくありません。棚仕立ての株は、成長が奥手のジャンボ種であってもこんなに伸びやかに育っていますし、
グリーンカーテンでは、予め横に誘引した伸びやかな蔓を摘芯し、上に向かわせる新芽の萌芽を促しているような状況です。
ところが、水耕栽培の株の現在の様子はと言いますと、黄色くなってしまった葉が目立ち、新芽も土耕で冬越ししていたときのままの状態で停滞しています。
一見すると、このまま枯れてしまうのか?という感じです。培養液の肥料濃度とPHは適正値に保っていますので、首をかしげているのですが、水耕栽培の場合には、植え込みの際に根を丸裸に洗浄して植え込むために、その劇的環境変化になかなか適応できないのかもしれません。
どうにも心配な状況ですので、反射的に根も観察するのが常ですが、真っ白で太い根が伸びてきていることを確認しました。これはとてもうれしい兆候です。
別の角度から見ても、明らかに植え込み時には無かった白くて太い根が伸びています。一般に水耕栽培では、土のように根を張る際の障害物がないために、根の伸びる速度が速いと言われており、その支えにより旺盛な株の成長や巨大化の可能性があると言われています。
今回の根の発見が、水耕栽培本来の成長の始まりであることを希望します。