グリーンカーテンのネットを張りました

三月もまもなく終わろかという時期になり、全国から桜開花のたよりを耳にするようになってきました。

我が家のリビングの出窓で出番をまっているパッションフルーツも、『いつまで冬越しなの?早く外に出たいよぉ!』と言っているような気がしてきます。20140328リビングの出窓にて伸びすぎた蔓を芯詰めし、新芽もちらほら見えます。昨年グリーンカーテンで使用した樹なので、苗と言うのが適切ではないのかもしれませんが、120cmの支柱を覆い尽くしたその樹は、そこを無視すれば巨大苗と言えるでしょう。

季節の変化と、パッションフルーツの成長を身近に感じるにつけ、私は駆り立てられるように季節を先取りした行動を取ってしまうのです。私の妻などは、『気がせいてしかたないのね』などと笑うのですが。

さて、本題なのですが、そんな私は、妻からからかわれることなど一切意に介さず、我が家の2014年仕様のグリーンカーテンのネットを張りました。私なりに考えて作り上げた部分が少々ありますので、どなたかのお役に立てるかもしれないと思っています。2014仕様グリーンカーテン昨年も、同じ場所にグリーンカーテンを設置しましたが、幅1.8mの市販のグリーンカーテンセットを使用していたために、4枚のサッシ全面をカバーできていませんでした。そのために、グリーンカーテン本来の性能がスポイルされていた部分があったと反省していました。そこで2014年仕様では、4枚のサッシ面をフルに覆う幅を持ったグリーンカーテンにしたいと思っていました。結果として、幅約2.6mに落ち着きました。

ネットは、1.8m×3.6mのものを2枚購入し、1.0m×2.7mと1.8m×2.7mの2枚に切って使っています。中段の横棒を境に、上が1.0m×2.7mのネット、下が1.8m×2.7mのネットですが、双方のネットに中段の横棒をくぐらせることにより、一枚のネットのごとくに連結しています。ネットの横幅の2.7mは、支柱をくぐらせるためのマージンを見込んだものです。

肝心要の両サイドの支柱には、本来マンションのベランダ用の洗濯物干し台として使用するものを採用しています。写真のように、軒下に突っ張らせるのに丁度よいもので、グリーンカーテンのネット張りに使われているかたが多々いらっしゃるようです。2.1m~3mの範囲で伸縮し、突っ張り構造の中にバネが組み込まれているために、きちんと設置すれば安定した突っ張り力が得られます。どの程度の突っ張り力かと言えば、中央部に数センチもしなるような強い力を与えても、まったく上下の固定位置は動きません。これならば、強風にも強いでしょう。
昨年の市販のセットも伸縮式でしたが、伸縮構造にバネは組み込まれておらず、わずかでも支柱がしなれば、容易に突っ張り力が失われるものでした。強風の日などには、家から身を乗り出して支えたことが何度あったことか。その反省から今年使用することに決定した支柱は、アイリスオーヤマさんのSVI-300Nという製品です。ご興味のあるかたはご確認いただければと思います。私の場合、ネットを構成するうえで、パイプ径を知る必要があったのですが、アイリスオーヤマさんに問い合わせて取得したパイプ径について書かれた記事もよろしければご参照ください。

このように、強風対策は重要です。横棒の固定でも、それを考慮しました。横棒の固定ホームセンターでみつけたミニクランプという物を使って、支柱に横棒を取り付けましたが、横棒の固定自体は遊びがある(いわゆるスルスルです)ようにしています。取りつけに遊びがあるが故に、横棒には抜け止め(ミニクランプの左の白いもの=SVI-300Nに付属していた洗濯物干し竿の抜け止め)を施しています。このような遊びを取り入れた構造により、全体に歪みが発生してもそれを吸収できます。写真は、最上部の横棒で、まさしく洗濯用の物干し竿ですが、両サイドとも同じ方法で取り付けています。中段、下段の横棒は、昨年使用したグリーンカーテンの支柱を転用したものですが、片側はしっかり固定、片側はスルスルという固定になっています。つまり、強風により受けた力を逃がす構造にしてみました。
また、2本の支柱と3本の横棒が伸縮式で構成されているため、約2.8m×2.6mのサイズのグリーンカーテンでありながら、コンパクトな状態でネットに支柱や横棒をくぐらせたり、組み立てたりすることが可能ですし、容易に一人で設置位置に運ぶこともできます。私の妻などは、「マンションのベランダのグリーンカーテン用にキット化すると売れるよ!」と言っているほどです。

構造を実現するうえで、ミニクランプが大きな役割を果たしています。使用したミニクランプは次の物で、径の大きい方がΦ28.6~Φ31.8、小さい方が、Φ22.2~Φ25.4に対応しています。小型直交クランプ足場用の単管を扱っているホームセンターで売っていることが多いと思いますので探されてはいかがでしょうか?少量購入では少々送料がお高いのですが、足場職人.comというサイトでも手に入ります。

【2014.05.02追記】
(昨日、パッションフルーツを這わせた状態のネットに横殴りの雷雨が襲いかかりました。壊れた傘をさす人を散見するような風でしたが、全くビクともせず、まだまだ余裕感がありました。夏から秋にかけ、パッションフルーツが繁茂した状況で台風が来れば更に厳しい条件でしょうが、瞬間最大30m程度は問題ないかもしれません。そういう時こそ、全体がしなりながら強風をいなす構造が生きてくる筈です。そのようなチャンス?が訪れたら、極力状況を見守りたいと思います。)

以上が、我が家の2014年仕様グリーンカーテンの特筆すべき工夫点ですが、他の基本的な部分としては、最上部の横棒を(物干し竿を使って)太くしたこともあげることができます。パッションフルーツは風に吹かれてユサユサするようだと成長が遅れます。そこで、横幅2.6mと大型の部類に入るサイズのグリーンカーテンであることを考慮しつつ、上を起点に下に引っ張るようにしてネットの張りを確保したかったのです。ですから、それなりの強度の棒が最上部には必要だったのです。

たかがグリーンカーテン、されどグリーンカーテン。構想してきたネットが、目の前にようやく実現したのです。自ずとモチベーションが上昇してしまいます。

本日も実に暖かな日です。妻はまた笑いますが、やはり気がせいてしまいます。しかし、まだまだ我慢なんです。
パッションフルーツ植え込み時期パッションフルーツは、陽と水と養分を貪欲に欲しがる植物で、いかにそれらを満たす時期を前倒しできるかが、収穫数に関ります。その意味では、一刻も早く外に出したくなるのです。しかしそこは熱帯植物。日本の気候という条件下、いつでも外に出せる訳ではありません。上の図は、私の住む地域の年間気候を示すグラフなのですが、パッションフルーツを外に出すには最低気温が10℃を上回る時期でなくてはならないのです。上のグラフの最低気温10℃のところに垂線を引くと、グリーンカーテンへの植え込みは5月初旬ということになります。まだ一か月以上あると思うと、貰えることがわかっているおもちゃを待っている子供のような気分になってきます。今後、今年は例年以上に暖かくなり、植え込みが前倒しになれば良いなという気もしますが、暖かくなったからと言って、冬の間大切に育てた樹に対してリスキーなことはできないとも感じています。

仮に、外に出すのが多少遅れても、今年の樹は取り戻してくれるかもしれません。まぁ、苗と言うには巨大すぎる今年の樹を信じるとしましょう。


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