パッションフルーツの『結実率が悪い』『花芽がだめになる』『新芽が育たない』

どうもここのところのパッションフルーツの様子は不調です。

開花が一段落、あるいは梅雨明けまでの開花は終了なのか?とも思えるような状況です。現在の我が家のグリーンカーテンの様子は、20140704グリーンカーテンなかなか全体が濃い緑になってくれない状態です。

左上の濃い部分を拾っても、20140704グリーンカーテン濃い部分こんな感じです。全体的にこれくらいなら良いのですが、どうも不調です。ぶら下がっている実の数は大小含めて44個です。昨年は、小さな苗を購入してスタートした1.8m×2.8mのグリーンカーテンでしたので比較にしにくいのですが、9月までに収穫した実は30個弱だったと記憶しています。今年は、蔓が5m近い大きな冬越し株を使って、2.6m×2.8mのグリーンカーテンにしたことを考えると、ちょっと少ないような気がします。感覚的には今年は最低100個と思っていましたので、もし梅雨明けまでの開花が終わりならば、目論みは叶わずとなってしまいそうです。

結実率が低い

今年は、昨年と違ってきっちりとデータ管理していますので、その一部を公開しますが、その中にも『不調』の現象の一つが見て取れます。

パッションフルーツの開花結実数6月9日から7月1日にかけて、毎日開花が見られたのですが、開花数に比較して結実した割合が非常に悪い日が目立つのです。例えば、6個開花して結実1個とか、8個咲いて結実3個というような日もあります。生データから『結実数÷開花数×100[%]』という計算をしますと、44÷83×100≒53[%]という結実率となってしまいます。
授粉失敗しているのでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、授粉は100%成功していますし、授粉前後の雨対策も万全です。なによりも、そこのところはエクセルで厳密に管理していますが、結実していないのは全て結実しない花というデータがあるのです。
気候のせいなのか、ならばどのような気候が影響しているのか。あるいは、二年目の冬越し株であるか故の結実率低下なのかは、残念ながら定かではありません。これは、多くの栽培経験と実績から割り出す問題のように思えます。

花芽がだめになる

83個開花で7月1日を最後に開花は止まっています。どうも開花が繰り返されているうちから花芽がだめになり続けてきたようです。このように、花芽が全滅の蔓がほとんどです。20140704あちこちで花芽が唯一、蕾を付けている蔓もありますが、蕾がだめになる
蕾を挟むように黄色くなってだめになった花芽があります。この蕾が花芽から育ってきた時期の気候が、花芽が育つかだめになるかの境界条件だったように見える写真です。
蕾の大きさから見て、この蕾は10日以上前は花芽だったと想像できます。そのころの気候は?と思い出すに、梅雨と言えども雨の降らない日などには熱くなり、各地でゲリラ豪雨という日が多かったように記憶しています。はっきり物を言うには正確な気象データが必要ですので、私の住む街の気象庁のデータをお借りしてみますと、

6月7月最高気温花芽から蕾への成長の時期の付近と思われる6月13日から16日の連続した4日間が真夏日だったようです。
17日以降も30℃前後の日が多かったことがわかります。
7月に入ってもこの傾向は変わらず、3日までは真夏日あるいは30℃近い最高気温となっています。
このデータから、30℃前後のような高温に弱い花芽がやられ続けた可能性は高いと言えると思います。

昨年は、梅雨明け直前の時期にまとめて開花しましたので、今年も期待しているのですが、どうも見通しは明るくありません。高温な梅雨が害とするならば、梅雨前線がもう少し接近して、しとしと降る通常の梅雨を期待するしかないのかもしれません。

【新芽が育たない】
これも、結実率低下の問題同様に、頭をひねっている点です。新芽が育たないこれは、もう10日も前に挿し木用の挿し穂を取った蔓ですが、その時点で新芽が顔を出していたにも関わらず、現時点まで新芽が伸びる気配がないのです。実は、このような箇所は沢山あって、どういうことやら理解に苦しんでいます。
梅雨明けまでに、蔓が伸び花芽が育ち夏の熱さに耐えうる蕾を付けないと、今年中の収穫には間に合いません。20日に梅雨明けすると仮定すると、もうタイムリミットは過ぎた可能性が高く、残念でなりません。
これも、ゆくゆくは原因を明らかにしたい宿題ですね。いやはや、難しいというか、パッションフルーツは育てる程に謎めく植物です。

このように、多くの問題を抱え、忌々しき状況と捉えているのですが、パッションフルーツを楽しまれている皆様は如何でしょうか?情報をお寄せいただけますと幸いです。


「パッションフルーツの『結実率が悪い』『花芽がだめになる』『新芽が育たない』」への6件のフィードバック

  1. こんにちわ。初めまして。パッションフルーツをベランダで育てて3年になるものです。2ヶ月程前からこちらのHPを見させていただいていました。昨年の大きくなった苗を冬越しさせて、大収穫をねらうあたり私と全く同じでとても参考にさせていただいておりました。
    花芽が黄色くなる、新芽が伸びないも同じ症状で共感しております。私は3週間程前から気になって対策してきたところ、新芽が伸び始めたので、ご参考までに。
    調子が悪い時は、まず活力剤を与え、1週間それで様子を見ながら、液肥、そして今回は肥料が足りないと考え、化成肥料15−15−15を与えました。私のパッションフルーツは全体が黄緑がかってもきていたので、栄養不足と判断しました。花芽が落ちるのは植物全般、肥料不足の時だそうです。2つのプランターのうち1つだけに肥料をあげて様子を見ていたら、緑が濃くなって新芽が伸び始めたので、もう片方も肥料をあげたところです。趣味の園芸に昨年育て方が載っていて、それでは1株につき15−15−15を100g、1ヶ月おきにとなっています。
    今年は最初から大きな苗だったので、肥料もそれだけ必要だったのではと考えています。今年私は薦められて、住友園芸のマイガーデンベジフルを使ったのですが、多収穫にはパワー不足だったかなと。
    新芽は伸びて緑は濃くなりましたが、花芽は急には回復してはくれず、私もこの頃はほとんど開花していません。まだまだ咲いて欲しいものですね。突然失礼致しましたm(_ _)m

    1. クラ様
      はじめまして。ご丁寧なアドバイスありがとうございます。
      パッションフルーツが肥料食いとは聞いていましたが、昨年は週に一度のハイポネックス原液6-10-5のみで元気でしたので、今年も同様にしていました。
      今年はスタート時点の株が大きかったですから、同様だと不足だったかもしれませんね。
      今年は用土もコラーゲン肥料入りの培養土を奢ったのですが、プランターの端に元肥として加えたマグァンプK(6-40-6)とともに使い切ったところで失速したのかもしれません。とりあえず、マグァンプKを追肥して様子を見ているところです。新芽も延ばすには15-15-15の方がバランスが良いですね。活力剤も試してみようかなと思います。
      ただ、肥料焼けという問題もありますので、パッションフルーツは難しいですよね。

      1. 返信ありがとうございます。
        おっしゃる通り、15-15-15は高度化成肥料ということで肥料焼けが心配なのです。実は昨年、この肥料を施して2日目くらいの時、急に温度が30℃超と上がったのですが、1本のパッションフルーツが午前の1時間程で見る見るうちに茶色く変色して枯れたような状態になったのです。実もたくさん付けていたのでとてもショックでした。土の肥料濃度が上がりすぎたのではと思います。なので今年は暖効肥料で行こうと決めていたので、マイガーデンベジフルにしたのですが、実をたくさん収穫するのであれば、暖効肥料と化成肥料と液体肥料うまく使いわける工夫がいるのではと考えています。

        私も来年用に挿し木をしていていて、もう10日ほどたったのですが、まだ根が出てなくてがっかりしています。バーミキュライトと水苔でやっていますが、水の上げ過ぎだったかも。肥料と同じでついあげすぎて失敗するタイプです。
        ちなみに私は東京でかなり温度の上がるベランダで育てています。
        50リットルのプランターに2本(冬越しの大きな木と去年の挿し木苗)×2で現在100個くらい実がなっています。
        passionさんの言う通り、パッションフルーツは育てる程に謎めく植物だと私も思います。熱帯の植物ということで丈夫なのかと思いきや、とてもナイーブな面もあって、だからこそ攻略してみたくなります。

        1. 挿し木は二度チャレンジしましたが、二度とも失敗してしまいました。私も水苔を使用しています。
          水苔を使った挿し木は、水分加減が微妙?な感じがしますね。私も水をやりすぎた覚えがあります。
          次はこの点に注意しつつ、発根誘発剤の併用も考えています。

          1. passion様
            ご存知かもしれませんが、千葉県のHPでパッションフルーツの挿し木について詳しく書いてありました。千葉県はパッションフルーツの栽培がさかんになってきているようですね。私もこれを参考にしてまた挑戦です。http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/network/field-h25/kaju1312_passion_fruit.html

          2. 私もそのサイトは参考にしています。
            二度の失敗から、『根が出ない』というよりは、『挿し穂が発根するまで持ちこたえることができなかった』という印象を持っています。
            私は、(極力切断する長さが短くなるようにケチりまして、)比較的蔓の先端に近い部位から挿し穂を採取していましたので、蔓が比較的柔らかく、葉が小さく薄い挿し穂になる傾向が強かったです。つまり、挿し穂に体力が無く、根の無い時間が長いことに耐えられなかったのかなと思うのです。
            そこで今日は、できるだけ葉が大きくてしっかりした蔓の部位からばっさりと切り落とし、10本ほど挿し木してみました。殆どが葉の上に新芽が芽吹いているものです。

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