夜露にご用心

おおかたのかたは、昨日からのゴールデンウィークのはじまりとなったのではないでしょうか。

県内有数のガーデンセンターでは、既にパッションフルーツの実付き大苗も販売されています。入荷してもすぐ売り切れということを繰り返しているようですが、毎日入荷しているように見受けます。
この頃は夏日になるような日も多くなり、パッションフルーツの栽培には適してきたように思われがちですが、我が家のパッションフルーツのようすを見る限り、今の時期固有の注意点があると気付きました。
今頃の時期に実が付いている大苗はハウス栽培ものですので、一般家庭の青空天井の環境とは異なる環境で育ってきています。そこで双方の環境で何が異なるかと考えるに、パッションフルーツの感じる実質最低気温に隔たりがあるのではないかと推測するに至る事実が我が家で見られるのです。

それは、一般家庭の青空天井の元では、今の時期の最低気温(12~13℃くらい)に夜露が重なることからきてきると思われます。
それで、パッションフルーツが12~13℃よりも寒いと感じているのではないかと。

我が家には、ビニール屋根付きの棚がありますが、棚の蔓20150430ビニールの透明度が低いのは、夜露を受けた状態を朝撮影したためです。這っている蔓は一般よりは夏型の赤紫果皮ジャンボ種のものですが、青々と元気に伸びてきています。棚の屋根の下の鉢植え20150430こちらは同じ棚の屋根の下に置いている鉢植えですが、やはり若い蔓が元気に育っています。

そしてそれらとは一線を画する状況の株がこれです。20150430水耕栽培水耕栽培を試みている株ですが、こちらは夜露の当たる場所にあるのです。青々とした葉が見えないことは歴然ですね。
因みに、水耕栽培の場合には、培養液の肥料濃度やPHが不適正となることにより、同様に葉色が黄色くなるのですが、(そんな面倒な管理はしないという決意をくつがえしましてチェックしてみますと、)双方ともに適正値でしたので、最近の最低気温と夜露による葉表面温度の低下が新芽の萌芽や若い蔓の成長を阻害していると考えてよさそうです。今後状況は好転すると思いますので、まぁこのまま見守ることにします。

最後に、皆様のお役に立てるかもしれないことを要約します。
まず、今の時期に実付き大苗を購入されることは決して悪いことではありません。今年中に立派なグリーンカーテンを実現するならば、一つの懸命な選択です。
しかし今の時期の青空天井の環境は、温室育ちの大株の勢いを止めかねません。そこで、私と似たような気候条件の地域にお住まいであれば、今しばらく鉢のままにして、昼間は十分に日光浴させ、夜間は夜露を凌がせることをお勧めします。


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