黄果皮ジャンボの人工授粉タイミングを逃す

我が家のパッションフルーツを開花時間別にグループ分けすると、紫100やルビースターのように、9:30~11:00頃開花する午前組と、黄果皮ジャンボ、赤紫果皮ジャンボ、エドゥリス黄実のように12:30~14:30頃開花する午後組に分けることができます。
(※気温が高く晴れの場合は開花時間が早く、逆に気温が低く雨の場合には開花時間が遅くなる傾向があるようです)

私の場合には、遅くとも13:30に出かけなければならない日が多く、午後組の開花に立ち会うことができないことがあります。

昨日がまさにそのパターンでした。

午前中から、黄果皮ジャンボの蕾の先が少し開きだし、開花することはわかっていました。今か今かと待ちましたが、とうとう開花せず、出勤。20:30頃帰宅すると、

萎んだ黄果皮ジャンボの蕾
昨日帰宅時の写真ではありません

蕾は萎んでいました。
こうなってしまうと授粉しても無駄です。が、悔し紛れに授粉しました。

授粉可能な開花後経過時間のデータを持ち合わせていないのですが、仮に、私が昨日出かけた13:30に開花したとすれば、帰宅時間は20:30ですので、開花の7時間後に帰宅したことになります。このことは、開花後7時間も経過すると花は萎み授粉不能となることもあるという事実を示しています。ただ、気温などの条件によっても状況は異なるかもしれませんので、一概にそうなるとは言えないかもしれません。
やはり、確実に授粉成功させるには、開花に立ち会い、雌しべが寝たら授粉ということが基本になるようです。

黄果皮ジャンボ、赤紫果皮ジャンボ、エドゥリス黄実の午後組は、何れも大きな実をならせる魅力的な種ですので、とても残念ですが、仕事のある曜日の生活時間と合わずに授粉できないことは、諦めるしかありません。
ただ、幸いなことに、我が家には休日曜日が異なる門前の小僧がおりますので、その耳元で私が念仏を唱えさえすれば、週に一日、授粉を逸する可能性のある日を減らすことが可能です。


「黄果皮ジャンボの人工授粉タイミングを逃す」への3件のフィードバック

  1.  ご無沙汰しております。

    「何時ころ蕾が閉じるのか?」気になったので、昨夜21,00過ぎころ、畑に行って観察してきました。その結果は、

    9~10時開花する品種群は全開中で、13~14時開花する黄色・赤紫の2品種
    も開花中でした。(いずれも10個前後の開花中で観察終了時21,25)

    このことから、ご使用中の植物育成LEDライトのスペクトル(光質)領域と照射時間、距離、光量に、原因がありそうに思います。

     ちなみに赤紫品種は、現在50個超の結実があり、肥大完了したものはh100㎜×w85㎜で200gほどありそうです。黄色品種は、2個収穫して185gでした。つでに、6月培種した実生苗が育って、これから数日後に⒑個ほど開花するだろうという状況です。

    1. hau様
      おひさしぶりです。

      私の住む地域は内陸部にありますので、昼と夜の寒暖差が大きいせいかもしれません。これまでは、授粉後に出かけることができていましたので、気に留めませんでしたが、思い出せば、株を外に置いている時期にも、帰宅時に既に萎んだ花を見かけたことがあります。
      LEDライトのスペクトルなどといった難しいことは判りませんので、とにかく、私の栽培環境で起こる事実を記録して行けば良いと考えています。
      その後、夜10:00過ぎても咲いているケースがありましたが、そのような花は雌しべが立った結実しない花でした。

      hau様のこのコメントで興味を持つのは、6月に種を撒いた実生苗が今の時期に花を咲かせるという事実です。
      私も実生苗がその年のうちに開花することを経験したことがあります。ただ、その時点で、対象株が花粉株種不明の自家不親和性種だったために、結実には至りませんでした。一般に、実生苗は2~3年の間結実しないと言われていますが、今後どうなるのかが気掛かりです。
      もし結実に至る場合には、早く実が付くという挿し木苗の意義が覆ることになります。その場合、残る挿し木のメリットとしては、劣勢遺伝の防止のみになりそうです。

      1. 〉6月に種を撒いた実生苗が今の時期に花を咲かせるという事実です。

         実生株のその後ですが、
        台風18号直撃の月曜日に初花7個開花、火曜日に4個開花、本日水曜日4個開花で、これまで15個開花しました。 実生の開花は、1~2年掛かると事前認知していたので、少々驚いています。

         これまでの栽培経過では、苗床から8㎝ポットに植付け、h20㎝ほどで15㎝ポットに鉢増ししてからばしらくすると蔓長1,0mを超え、手に負えなくなったので畑の畝(畝高25㎝)に植付けて、垂直ネット(h1800㎜)の左右へ側枝を伸ばしました。今では左右両翼3,0m以上になって、盛んに孫枝を伸ばしています。

         8月の一時期20日間くらい、元肥が悪かったらしく生育停滞したことがあります。これは、植穴に腐葉土+完熟牛糞+乾燥鶏糞をブレンドして植付けたのですが、完熟牛糞は購入してからすぐ使用したので、完熟ではなかった可能性があり、それによって、フザリュウム(根焼け/立ち枯れ病)を起こしたようです。(のちに、袋入り有機肥料資材は購入後2ヶ月間寝かせて、無機質化進行してから使用するのが良いと知りました。)

         樹姿からすると、どうも大実系のようですが、大型花で11,00~12,00頃に開花が始まります。どのようなルーツの交雑種なのかまったく不明ですが、受粉=結実テストによって、少しづつ解明したいと思います。

         実生苗から親株同質は得られないので、既存品種株はクローン苗を得るために、挿木培養は欠かせない手法だと思います。ついでに、「水苔巻き採り木」と「根伏せ」を試行してみましたが、いずれも失敗しました。これは、カルスの発達が強いために、すぐ復元してしまうのだと思います。

         来年の課題は、「完全無農薬・有機栽培」ですが、どうやら、すでにこの目論見の射程範囲内で、当面する越冬戦略を思考していますが、ちなみに、園芸品種の原種Pf「インカルナタ/チャボトケイソウ」やトケイソウの中のトケイソウと呼ばれる「コンスタンス」は、耐寒性‐15,0℃ですから、植物の環境適応性・順応性を引き出す手法を選択したいと考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください