その後の推移が心配されていたパッションフルーツの水耕栽培ですが、ようやく少し動いてきたなという感覚を持てる状態になってきたようです。
前回の投稿(約22日経過)時点では、培養液中で白くて太い根が見られるようになったものの、地上部は、相変わらず冬越し後期に土耕の状態で萌芽していた新芽が停滞しているために、全体として黄色い葉が目立つようすでした。
今もこの水耕栽培装置に定植した時点であった新芽は停滞していますが、ようやく根本に近い部分で新な新芽が萌芽しつつあるようです。根も、前回観察からの5日間でずいぶん伸びました。
水耕栽培の根は、肥料濃度、PH、酸素含有量などの培養液の状態を万全に保ってやると、土と違って障害物の無い水中を勢いよく伸びるのです。それにより水面上でも旺盛な成長が始まるでしょう。
肥料分に関しても、窒素、リン酸、カリの多量要素はもとより、鉄やマグネシウムなどの微量要素についても、適切な処方を施してコントロールできます。
これらの要因によって、水耕栽培では、土耕栽培では望みにくいような株の巨大化や、収穫数増にむすびつけることが可能なのではないかと考えているのです。
そこに向けて、とりあえず、一歩軌道にのってきた状態ですかね。