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自家不親和性パッションフルーツへの挑戦

パッションフルーツの栽培自体は、難しくないと思います。適切な質と量の用土を使用し、肥料と水を与えれば、グリーンカーテンはしっかり茂ってくれます。

ただし、人の欲とはどんどん大きくなるもので、その中でいくつかの難関に遭遇していきます。それらをクリアしていくのが、パッションフルーツの栽培の醍醐味なのです。

パッションフルーツの苗が元気に成長しだせば、まずは、その実を食べてみたくなります。そこで人工授粉が必要であることに気づき、あれこれ方法を試行しながら、おしべをめしべに直接こすり付ける人工授粉方法により、高確率で結実に成功するようになりました。

その次に沸いてくる欲望は、たくさんの実を収穫したいということです。授粉成功率が高いとしても、花が咲かないことには多くの収穫は望めません。そこで春のスタート時点までに大きな株を準備し、気候条件が整ったときにいっきに多くの花を咲かせることを考えるようになりました。そのための打開策として冬越をおこないました。通常、春に小さな苗を購入しても、その年に多くの収穫を求めることはできません。

冬越しながら株を複数年間使用していくと、パッションフルーツの株は老化してきます。3年目になると果実が小さくなり、味が落ち、病害虫に弱くなるというようなことが言われています。従って、2年目を迎えたころから、株の更新を考えるべきです。なるべく夏までに挿し木し、冬になる前まで育成、更に冬越しさせて翌春に備えます。

以上のように、私はパッションフルーツの人工授粉、冬越し、挿し木といった難関を突破することをおおいに楽しんできたのですが、

最後に取っておいた難関があるのです。しかもその難易度は過去最高と予想しています。

それは、同一種の花の花粉をめしべにつけても結実しない(=自家不親和性種)の果実を手にすることなんです。

その苗を今日、手に入れました。黄果皮ジャンボ赤紫果皮ジャンボ植え込み当日この二本の株の花粉を交換して人工授粉すると双方とも結実しますが、それぞれの花粉を同じ株のめしべに授粉しても結実しません。このような自家不親和性種は数々あると思いますが、これらは黄果皮ジャンボと、赤紫果皮ジャンボという種です。鹿児島のフラワーショップ江口さんのオリジナル種で、同組合せによる結実が確認されています。その名のとおり直径80mm、長さ100mmというジャンボな実がなります。「自家不親和性という困難さを超えて獲得する実ならば、特別な物を」という思いから、この二種を選びました。

自家不親和性種の難しさは、二本の株の開花タイミングの同期をとることに尽きると思います。その意味で、個々を違う環境で育てることは好ましくないのではないでしょうか。例えば、方やグリーンカーテンに、方や行燈仕立てにという状況を考えると、葉が浴びる日光量やプランター容量などの違いにより、成長の差が出る可能性が高まります。来年の定植の時期までには、を一基新設する予定ですので、同サイズのプランターに一本ずつ植えて、棚に這わせる予定です。棚ですと、蔓の樹勢が高まりますので、より多くの花が咲き、授粉のチャンスも増えると目論んでいます。
ただし、それでも開花タイミングが合わないことはあるでしょう。そんな時のために、花粉の低温保存も必要だと思います。
同じ棚に黄果皮ジャンボと赤紫果皮ジャンボの蔓を這わせると、蔓が入り乱れるように繁茂した状況になった場合の識別が心配になります。しかし、そこはタグを臨機応変に付けていくなどの方法で、初歩的失敗は防げるでしょう。