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行燈仕立て?グリーンカーテン?それとも棚?

暮れも押し詰まり、なにかと忙しい今日この頃です。
私も車に年に一回のコーティングをしたり、テストの採点をしたりと大わらわ(大掃除は妻におまかせ~♪)です。
「そう言えば、今日はクリスマスでした」というような毎日です。

今、我が家のパッションフルーツ達の多くはリビングで冬越し中です。20141217家の中現在、当ブログにご訪問いただいております皆様も、パッションフルーツが冬越し中の方が多いのではないでしょうか。

そんな皆様は、2015年のパッションフルーツの栽培について想いを巡らせていることでしょう。

そして、春が近づくにつれ、エコして美味しく食べられるパッションフルーツの注目度は上昇するでしょう。実を食べることによるアンチエイジング効果や、トロピカルを彩る食材としての魅力が報じられる機会が増えていることから、多くの方がパッションフルーツの栽培を始められる可能性も秘めています。

そんな全ての皆様がまずお考えになるのは、行燈仕立てにするのか?グリーンカーテンにするのか?棚にするのか?ということではないでしょうか。その点で参考になればと考えております。
尚、私の現状といたしまして、棚を所有したことはありませんので、棚につきましては請売りの情報となりますことをお許しください。

最も手軽に栽培できる行燈仕立て

なるべく広い場所を割かず、移動可能としたい場合には、行燈仕立てが適しています。
私が感じる行燈仕立ての最大のメリットは、移動できることにより、授粉作業時の雨対策が取れることです。例えば、授粉する時間帯にカーポートの車が留守であれば、行燈仕立てをカ^ポートの下に退避カーポートの屋根の下で、開花⇒授粉⇒受粉完了(=授粉の2時間後)の時間帯の雨をしのぐことができます。
秋になり寒くなってきた時期に、ビニールハウスにそのまま取り込むことにより、秋の花の実を収穫することの助けにもなります。
収穫数についても、冬越しの株や、大苗を準備されれば、定植の年に20~30個の実が収穫できることも稀ではないでしょう。

デメリットとしては、移動可能とするが故に、鉢容量を大きくしにくい点があります。一般的な10号鉢で土容量20リットル程度ですが、2年目にもなると、根がぎっしりになります。そのまま放置すると、春~夏の水が欲しい時期に頻繁に水切れをおこし、最悪株を枯らす原因になることがあります。更に大きな鉢に植え替えれば良いのですが、大きくできない場合には、蔓を剪定し、丁寧に根をほぐし、蔓とのバランスを取って根をトリミングし、培養土を交換します。植え替えの時期は、新葉が展開する直前がベストだと言われています。これを考慮すると、冬越しを終え、外に出した時に植え替えもおこなうと良いですね。

エコの象徴のグリーンカーテン

植物栽培でエコと言えば、グリーンカーテンですね。グリーンカーテン20140804今年の我が家のグリーンカーテンは、2.6m×2.8mのサイズであるにも関わらず、株が二本という誤りを犯したせいか、ちょっとカーテンが薄かったのですが、それでも、面として見える緑や、ぶら下がる実の様子はここちよいものでした。
グリーンカーテンは、夏の室内温度を下げると言いますが、正直言うと、「それ本当?」と思います。猛暑日の気温が1℃や2℃下がったところで暑いのに変わりなく、室内温度など測ることのない私に言わせれば、「サッシを解放し、エアコンを切ってやせ我慢する気にさせる癒しを持っている」という方が正しいでしょう。エアコンを切るのですから、エコには違いありませんが、私の見解は、ちょっと一般論とは異なります。
という訳で、最大のグリーンカーテンのメリットは「見た目」からくるここちよさにあると思います。
定位置固定となることからプランター容量も大きくしやすく、蔓も広い平面上に伸び、陽当たり良好なため、葉は旺盛に光合成をおこなうことが可能です。これらの好条件により、実の収穫数は行燈仕立てと比較して倍程度を望めます。

但し、グリーンカーテンを作る際には注意点があります。
それは、支柱の固定を万全にすることです。私達夫婦は、2013年の台風の際に、家から身を乗り出してグリーンカーテンを支えたことがあるのです。
支柱の上下の設置部分は確実に固定しなければなりません。グリーンカーテン用キットがいろいろ売られていますが、それらの多くは固定に関してはもう一つですので、良く考えて手を打つ必要があります。
私の家のグリーンカーテンには、突っ張り棒式の支柱を使っていますが、かなり耐風性を考えて作っています。結果、今年はどんなときも安心していられました。ご参考まで。
もう一つは立てかけ式のものがありますが、この場合、接地部はできれば地面に杭を打って、紐で縛りたいものです。上部は、モルタルなどでも強く接着できるフック(通称すっぽんフック)や、サッシのレール部に噛ませるようなフックがありますので、そこをベースにしてタイラップで縛り上げます。
というように、家を設計する程にとは言わないまでも、ネットサイト調査なり、ホームセンター散策の時間が必要なのです。(私は、今のグリーンカーテンについては、今年の1月頃から検討していましたよ。)

収穫量に拘るための棚

収穫できる実の数では、圧倒的に棚が有利だと思います。「パッションフルーツ 棚」と検索すると、たわわに実った画像を見ることができます。

第一に、地面に水平な面に蔓が這いますので、太陽光の入射角が深く、葉どうしが太陽光を遮る可能性が低く、最も光合成が盛んにおこなわれます。

第二に、高いところに蔓が這いますので、高い場所に樹勢を集中させるという植物の性質を利用し、より旺盛な成長、開花を望むことができます。

ガッチリとした棚を作るには、一般には単管パイプというものを使用します。単管パイプは、建設中の建物の周囲などで足場を組む際に使用されるものです。棚のキットも売られていますが、価格であったり、強度であったり、サイズであったりする部分で、満足なものにいきつかず、私の場合も、身体に鞭打って重い単管パイプを使用予定です。
普通は、単管パイプの棚を作る場合には、土にコンクリートを打って、コンクリートにアンカーを打つための穴を開けて、コンクリートにアンカーを打ち込み、柱となる単管パイプをアンカーボルトでコンクリートに固定するという、DIY上級者レベルの技が必要なのですが、私の場合は、こんな構造を考えまして、難しい作業から逃げてみました。パッションフルーツ棚計画良く考えると、重量がそこそこあるのですから、なにも地面に固定する必要もないのです。これを庭に置いておけば、飛ぶ筈もありません。

ということで、参考までに私のグリーンカーテンや棚の検討時のポイントを交えまして、行燈仕立て、グリーンカーテン、棚の特徴を記しました。

選ぶのはあなた様です。