黄色種のパッションフルーツは真夏に開花するのですか?

問うようなタイトルですみません。

『6月頃から開花が始まり、梅雨が明けて真夏日が続くようになると花芽は全滅し、開花は停止。そして、秋めいて来る9月中旬頃から開花が再開』これがパッションフルーツの開花期に関する私の理解です。

そこからくる純粋な疑問なのです。

我が家には黄色種のパッションフルーツ(エドゥリス黄実)が一本あるのですが、エドゥリス黄実(春に強剪定したためかもしれませんが、)7月中旬頃になってようやく花芽を付けだし、梅雨明けの7月22日以降の猛烈な熱さの中で花芽が元気に育ち、エドゥリス黄実の蕾今、蕾になっているのです。

この株は、昨年の6月頃、実生苗(=種をから育てた苗)を購入して育てたもので、冬越し後の2年生です。
通常、実生苗の場合には、翌年~2、3年後にならないと開花しないと言われているのですが、昨年、冬越しのために家に取り込んだ直後の10月末頃に二つ開花したのです。というように、栽培初年から、ちょっと良く判らない生態を見せた株なのです。

そして今年は、我が家の主力の紫種の梅雨明け前の開花がとうに終わった今、蕾を付けているのです。

原産地では、黄色種は平地で育ち、紫種は高地で育ちますので、黄色種がある程度熱さに強く、寒さに弱いということは理解できるのですが、今開花するのは普通なのでしょうか?これから結実したとしても、実が熟すのは10月以降です。それならば、寒さに弱いという性質にも矛盾する可能性もあります。良く判らないですね。この株は。エドゥリスの黄花芽いくつか花芽も付いていますので、何回か人工授粉のチャンスはあるでしょう。できれば実を付けた状態も観察してみたいものです。しかし、黄色種は自家受粉しにくいらしく、実が付く確率は低いと思われます。

黄色種にお詳しい方の情報など、お寄せいただけますと幸いです。

【2014.08.05追記】蕾は大きくなってきました。熱さでだめになるどころか、熱さの分成長が早いようにさえ思えます。エドゥリス黄色実蕾先端に花びらの白い色が透けて見えますので、今日開花かもしれません。この株は14:00頃開花するので、外出中の開花となってしまいそうです。帰宅の20:30頃なまで咲いていてくれると授粉もできるのですが、どうなるでしょう。

【2014.08.07追記】6日の12時50分頃開花しました。猛暑の中の狂い咲き?のせいか開花時間がずいぶんずれたようです。エドゥリス黄実開花エドゥリス黄実の花は、紫の花よりも一回り大きいようです。順調に育つと、実も大きくなる筈です。

【2014.08.09追記】開花当日に授粉しておきましたので、結果を確認してみました。エドゥリス黄実授粉結果色的には微妙ですね。子房の色は黄緑(=授粉成功)と言えば黄緑なのですが、根本の方が黄色く見えます。6日に授粉した割には、大きくなってきませんのでやはり失敗なのかもしれません。紫種では授粉翌朝には授粉結果ははっきりするのですが、黄色種は少し性格が異なるようです。

【2014.08.13追記】蕾は落ちてしまいました。やはり黄色種の受粉には、他種(不明)の花粉が必要なようです。我が家には今の時期に開花するような種はありませんので、成す術なしですね。


「黄色種のパッションフルーツは真夏に開花するのですか?」への2件のフィードバック

  1.  こんばんは、

     実証実験による知見は、これからなので確たることは申し上げられませんが、植物生態学をチラッと学んだ経験からの推論です。
     元々の原種は南米の亜熱帯高地原産で、パッション・フローラ(赤系)と呼ばれ、そこから品種改良によって人為的にパッションフルーツが作出され、その過程のなかで突然変異として劣性遺伝子を持ったアルビノ(黄色種)が発生した可能性が推測できます。
     したがって、受粉交配の可否については、親株系統(血筋)と乖離しないことが条件になっているかも知れません。例えば、親株が赤系×黄色系=紫種で、この紫種は黄色種を受粉させることができる。などの交配親系統を継承することが、受粉交配の可否条件になっている可能性が考えられ、F1(祖父母)、F2(父母)あたりまで遡って検証できると一層理解が進むのではと思ったりします。

     実生・黄色種に予想外に早く蕾が着いたのは、栽培条件(コンポストに根が充満、日当たり良く紫外線を多く浴びた、リン酸・カリ施肥が多い)によって株が早く成熟・老化したことに拠るものだと思います。また、蕾が生育する条件に、日中最低気温(明け方気温)が影響を与えている可能性があります。一般的な植物成長温度は、18~25℃範囲で最も良く生育します。パッションフルーツの場合は上限30℃くらいでしょうか?。

    1. hau様
      こんにちは、

      いつも貴重なコメントいただきましてありがとうございます。

      実生苗がその年のうちに開花するようなことを、特異な事象と捉えるよりは、条件が整えば有り得ると考えるべきだということですね。

      しかし、今日も熱いですね。恐らく猛暑日になることでしょう。けれど、エドゥリス黄実の花芽や蕾は相変わらず元気です。

      この点では、解明する余地が残っていた方が、栽培する上でのモチベーションを保つためにも良いのかもしれないと考えています。

      私は、生物学を学んだことはございませんが、であるが故にパッションフルーツを超えた興味に芽生えつつあるのかもしれません。

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