これは今年の反省として記憶に留めておかねばなりません。
冬越し中のリビングでコナカイガラ虫が発生したことは既に投稿させていただいていますが、そのときは、ちょっと美観をそこない葉がネバネバになる程度で、株自体は元気でしたので、慌てるような状況ではないと考えていたのです。目立つところだけを手で取ったり、状態がひどい株はまだ寒い時期に外に出してみたりしたのですが、それだけでは不十分だったようなのです。
すべての株を外に定植した時点で、すこしコナカイガラムシがいることをじつは知っていたのですが、相変わらずの能天気で、高をくくっていたのです。コナカイガラムシが増殖すると、小さなアリが行列を作って株に登りだすそうですが、今思えば、まさにその光景を目の当たりにしていたにも関わらず。
そして今日、やっとコナカイガラムシの脅威に気が付いたのです。写真を撮らずにゴミ箱に捨ててしまったのが残念ですが、授粉が成功し、少し大きくなった実が落下していたのです。
原因はまちがいなくこれです。色からして、数日前に殺虫剤を噴霧したせいか死んでいるようですが、果実の付け根に巣食うようなのです。撮影のために指でつまんで広げていますが、三枚の三角形の葉のようなものは本来果実の付け根を包み込むように密着していますので、そこに風通しの悪い空間が生まれ、コナカイガラムシが巣食うのでしょう。
コナカイガラムシが巣食うのは、果実だけではありません。蕾にだって巣食います。このコナカイガラムシは生きているようです。圧縮ポンプタイプで長いノズルを持った噴霧器で漏れなく殺虫剤を散布すべきでしょう。霧吹きのようなグリップタイプのスプレーでは、自然と殺虫剤を浴びまいと腰が引け、散布漏れもでようものです。
この蕾は、覆いの三角の葉のような部分をすべて切除、コナカイガラムシをピンセットで取り除きましたが、おそらく回復はしないでしょう。
それだけではありません。この新芽は、摘芯付近に発生したものですが、葉が異常な形状になり、伸びも遅いです。それでも、数日前の殺虫剤散布により少し伸びたのですが、これもコナカイガラムシの仕業です。新しい葉の付け根には、必ずコナカイガラムシがいましたので、毎日せっせとピンセットで取り除いていたのですから間違いありません。
コナカイガラムシ恐ろしい奴!!