7月19日に挿し木しましたので、約35日経過したことになります。
挿し穂作成時の新芽の有無または新芽の大きさによって挿し穂の初期成長速度に差が出るという視点で経過を追っているのですが、8月19日の写真と比較しながら見てみましょう。
まず、来年への育成候補の6本です。
8月19日時点では、①と②の成長の早さが際立っています。⑥は新芽が黄色く活性化していません。今日撮影の状態でも、やはり①と②の成長の早さが目立ちます。挿し穂を作った時点で、新芽が5cm程度に成長していたものはやはり成長が早いようです。③は新芽が顔の覗かせた程度だったもの、④は1cm程度の新芽が出ていたもの、⑤は新芽がなかったものですが、これらもかなり育っていることがわかります。特に⑤の成長が早いようです。⑥は小さな新芽が顔を出している部位から採取した挿し穂だったのですが、根の張りが遅く不調でした。しかし、これも新芽が動きだし、一安心といったところです。恐らくしっかり根を張ったのでしょう。
その他の4本については、⑦⑧は小さな新芽が顔を出した程度だったのですが、差はあれど、4本全ての新芽が育っています。特に、⑨の成長ぶりは顕著です。⑧は、新芽の無い部位から挿し穂を採取、他は小さな新芽が顔を出していた部位から挿し穂を採取したものです。
以上から、5cm程度に新芽が育った部位を採取して挿し穂を作ると初期成長が早いが、小さな新芽の有無については、(最初の6個のグループとその他の4個のグループで順位が逆転していますので、)あまり差はなさそうだと感じます。