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自家不親和性(= 自家不和合性)種と授粉株の相性

パッッションフルーツには他の株の花粉が必用な種があります

パッションフルーツには、自分の花粉で結実する自家授粉性のものと、自分の花粉では実を付けない自家不親和性(= 自家不和合性)のものがあります。

初心者向けの自家受粉種、上級者向けの自家不親和性種

ホームセンターなどでよく売られているのは、自家受粉性のものが多く、一本の株で実を付けるので、初心者向けと言えます。
一方、自家不親和性の種は、異なる種の花粉を授粉する必要があります。そのために、開花したときに花粉を提供する株の花が咲いていないということから、授粉を断念しなくてはならないこともでてきます。このようなタイミングの不一致補うためには、花粉の低温保存をおこなう必要があります。

なぜ自家不親和性種を栽培するのか

単に、収穫に至るのが難しい=上級者向というだけであるならば、自家不親和性種を多くの方が栽培するでしょうか?・・・私ならしません。
じつは、多くの自家不親和性種の実は、実が大きいのです。自家受粉種でもっともポピュラーなエドゥリス紫は、実の長さ70mm前後ですが、自家不親和性種の黄果皮ジャンボや赤紫果皮ジャンボは100mmに達します。体積比では、3倍近いことになります。
自家受粉種の栽培の中で、その実の美味しさを知ると、大きい実がなる種の栽培に興味を持つようになる方も多いのではないでしょうか。

自家不親和性種を結実させるには、相性の良い種の花粉を授粉することが必要

これは、門前の小僧のための覚え書きですが、我が家の結実実績は、次の表のとおりです。

黄ジャンボ 赤紫ジャンボ エドゥリス黄実
花粉 黄ジャンボ
赤紫ジャンボ
エドゥリス黄実
※紫100  〇
※ルビースター  〇
◎は相互結実、〇は結実

※紫100とルビースターは、紫系自家受粉種のエドゥリス紫の亜種と思われます。