今日は、今の時期皆様が一番気になっていると想像できる、「冬越し」と「剪定」というキーワードについて掘り下げたいと思います。
今日、12月22日は、今年の冬至にあたります。一年でいちばん昼間の短い日のグリーンカーテンは、殆どの葉が枯れていますね。少し風が吹けば、多くは落葉するでしょう。
そのような外の光景ですが、
室内では状況が一変します。あちこちで、上へ上へと若い蔓が伸びています。
株を太らせるのが冬越しの目的の一つですので、そのために週に一度ハイポネックス原液(液肥)とハイポネックスリキダス(植物活力液)を1000倍に希釈して与えています。
このように、元気を保ってやるようにしていますので、陽が差し込み部屋が温かくなると、若い蔓が伸びる条件も整うのですね。
しかし、今思えば、今の時期に蔓が伸びることを喜び、何もしないでいると、2013-2014シーズンの失敗を繰り返すことになるのです。
これは、今年の春外に定植する少し前の株の状態ですが、陽の当たらない高い位置に蔓が達し、日陰育ちとなった葉ができてしまっています。全体的に見ても、葉の密度が高すぎ、陽の当たらない葉も多かったと思います。
すると、外に定植した数日後には、日陰育ちの葉は直射日光に耐えられず焼けてしまうのです。これがいわゆる”葉焼け”です。白くなった葉はやがて落葉します。落葉が多くなれば、光合成量が減りますので、株の成長が遅れます。
葉焼けするような日陰育ちの葉を作らないためにも、冬越し中の剪定が必用なのです。
私もそうだったのですが、剪定には躊躇を伴います。それは、蔓を延ばせば、やがてその蔓からは多くの新芽が発生し、それがまた蔓になり更に新芽が発生し多くの花芽を付ける・・・と思い描くからでしょう。
しかし、葉焼けという現象を知ると、今の時期にそう考えることは誤りであることに気付くのです。このように、樹勢が低い根本に近い位置でも、若い蔓として伸びようとする新芽が控えていますし、樹勢が高い上の方では言うまでもありません。蔓を剪定すれば、新に新芽が萌芽したり、他の蔓が勢いを増したりしますので、心配は無用です。
これは、私への戒めですが、今のように花芽のない時期には、思い切り剪定すべきでしょう。
そこで、つんつん上に飛び出していた若い蔓を剪定しました。
剪定は本当にだいじですね。実は、春以降の定植後もそれは同じなのですが、そこでは私も躊躇から抜け出せていないのです。まぁ、その話はその時期が来たらということにさせていただきます。