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パッションフルーツの人工授粉時には雨対策を

私の住む地方でも今日梅雨入りしました。明日にも咲きそうなパッションフルーツの蕾今か今かと今年の初開花を心待ちしている中、ようやく明日にも開花しそうな蕾がいくつか出現しましたが、梅雨に入ってしまったこともあり、雨対策が必要です。人工授粉しても、花が雨に打たれると、かなりの高確率で結実しないのです。

初開花の花は是非とも授粉成功させたいものです。しかし、明日の天気はほぼ間違いなく雨です。6月6日の予報我が家のグリーンカーテンは軒下にあるとは言え、(晴れの日の照り込みを考慮した結果)約15cm程度しか入り込んでいない位置に設置してありますので、少しでも雨が吹き込めば、屋根は無いのと同じです。

昨年は、上にある葉にサランラップを貼りつけたりして雨が当たらないようにしていたのですが、風でサランラップが落ちてしまったりしていました。今年も同じ方法では進歩が無いなと思いまして、いろいろ考えていましたが、雨の中を散歩されていた老夫婦のあるありふれた行動をみかけ、新たな雨対策方法を思いついたのです。パッションフルーツの蕾の雨対策見たままストレートに、蕾が『傘をさす』ようにしたのですが、ネットの任意の位置に傘をワンタッチで吊り下げられるように工夫しています。
雨の中授粉作業するのにも上に傘があって濡れずに済みそうですし、傘を挿しながらの作業を避けることができます。

注意すべきなのは、雨対策にはタイミングがあるということです。授粉してから雨に当てなければ良いというものではありません。開花当日の蕾開花から開花したことに気付くまでに時間があれば、花は雨に打たれます。こうして花粉が水分を含めば、授粉成功確率は激減するのです。ですから、蕾のうちに開花することを予測し、雨対策をしておく必要があります。開花数時間前の蕾は、写真のように先に花びらの白い色が透けて開きかけていますので特定可能です。そして開花が始まる前に雨から守ってやらなくてはなりません。開花の時間は10:00とか14:00とか種によりほぼ決まった時間です。

傘はいわゆる『使い捨て傘』を使用して加工しています。名付けて『半ブレラ』と言えば、どのようなものかご想像がつくと思いますが、パッションフルーツグリーンカーテンの雨対策傘傘を半分にするような感じに加工しました。ネットへの取り付け用の三つのかぎ爪は、余った傘の骨を曲げて作っています。傘の骨は、長手方向に普通に曲げると『ポキッ』と折れてしまいますので、90°ひねってから曲げるのがコツです。

あちこちで同時に開花しだすと『半ブレラ』1個では足りませんが、逆にそれが風流な風景を作り出してくれそうですし、雨降りでも沢山の実を付ける助けになるならば、素晴らしいなと思います。