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露地栽培の秋結実の果実は食べられるか

当ブログも、おかげさまで、コメントやメールを通じ、パッションフルーツを愛好する皆様の間でのコミニュケーションの場としての役割を少しは果たすことができるようになってきました。

その中で、今の時期にいただくご質問の中に、『ぶら下がっている青い実はどうされますか?』という趣旨のものがあります。

そんなご質問に対し、これまでの経験から、『パッションフルーツは熱帯性植物ですので、これからどんどん寒くなる時節柄、春~夏と同様な環境では、収穫に至りおいしく食べることはできません。残念ですが果実は廃棄するしかないでしょう。』とお答えさせていただいておりました。

しかし、当ブログへのあるご訪問者様から、信頼できる機関で、未着色の果実を貯蔵し、生食や加工用として利用するための試みがなされていることをお教えいただきました。それによると、青かった果実が紫色に着色した様子が掲載されています。
つまり、『廃棄しかありません。』という私の回答は、少なからず乱暴すぎる可能性があったと感じたのです。

そこで、私も同様に青い実を収穫し、追熟を試みようと思いたったのです。

現在の我が家では、撤収済みだったり、冬越し用にビニールハウス状に改造した棚の中にある株がほとんどですので、露地状態になっている株はこれだけなのですが、20151101水耕栽培まだまだ青々とした葉が目立つため、もう少しこのままにしようと考えていたのです。
このグリーンカーテンは、水耕栽培の株と土耕の株のハイブリッドなのですが、水耕の株の葉がまだまだ青々しているのです。20151101土耕の葉と水耕の葉土耕の蔓に付いている葉は黄色くなってきていますが、この写真の土耕の蔓の左側を覆う水耕の蔓の葉は明らかに青々しています。水耕の場合には、根が浸っている培養液の比熱はほぼ水とかわらず大きいでしょうから、気温変化の影響を受けにくいのかもしれません。
これくらい青々していれば、天気の日には葉は盛んに光合成をし、果実の糖度を上げるように作用しているように思いますので、未だに手を付けず様子を見守っているのです。20151101水耕の果実果実もたくさんぶら下がっています。
もう少したって、多くの葉が黄色くなるタイミングでこれらの果実を収穫し、追熟の確認をおこなおうと考えています。

信頼できる機関の報告ですので、青い果実の追熟が有効であることは、多くの部分で正しいのだろうと思われますが、忘れてはならないのは、パッションフルーツの育っている環境が異なり、まったく遺伝子が同様な株を育てているわけではないということでしょう。

更に、私の場合には、現状の許される環境の中では、水耕栽培の株の果実を用いるという限定条件が含まれてしまいますので、この試みの結果が多くの皆様に当てはまるとは限りません。従いまして、同様な試みをされた多くの皆様の情報が必要となるでしょう。