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水耕栽培の濃縮原液を造りました

きょうも暖かな日ですね。

なんだか心はやってきます。

さて、今年のメインテーマの一つは、パッションフルーツの水耕栽培なのですが、せせらぎ1号カバー付この『せせらぎ1号』の中を循環し、パッションフルーツを育てる培養液のもとが届きました。

それはこれです。水耕栽培肥料粉末が袋に小分けされていて、見た目はやばいですよね。全部で1kgを超えますので、末端価格では?・・・なんて思っちゃいます。
しかしご安心ください。これらは水耕栽培用培養液をつくるための濃縮原液をつくるための粉末なのです。
私の調査の中で、パッションフルーツの水耕栽培の大きな成功に繋がる可能性を秘めた肥料だと考えています。

なぜに分割?と思われるかもしれませんが、メーカーが勧める処方の多くで主要成分として用いられるアミノハウス1号と2号は高濃度原液どうしを混ぜると凝固してしまうのです。ですから、コンパクトな状態で保管可能とするために、別粉末とし、別のボトルで濃縮原液を保存するように考えられているのです。
5号は、水耕栽培に不可欠な、マンガン、ほう素、銅、鉄、亜鉛などの微量要素を添加するためのものです(微量要素は土耕栽培では培養土に含まれているのですが、水には含まれていません)。本来、アミノ1号と2号だけの処方であっても、微量要素は含まれますが、現実には育成過程の中で培養液の肥料濃度を下げることが推奨されている時期があります。そのような時期には微量要素が不足しますので、5号で微量要素を補うのです。
9号は、花や実を付けさせるリン酸と根を張らせるカリを強化するものです。ですから、花芽が育つ時期に有効です。
このように、5号と9号に関しては、臨機応変に処方する性格であるために、別粉末になっているものと考えられます。
大塚ハウスとか、OATハウスという表記がありますが、メーカー名がOATアグリオとなる前後に販売業者が仕入れた物なのでしょう。現在の製品名称はOATハウス〇号となります。
ちょっと特異な名称となるアミノハウス1号については、実を甘くするアミノ酸が添加されています。アミノ酸の添加なしのOATハウス1号という製品も扱われています。

一つ一つの小袋は、2Lのボトルに溶かすことにより100倍希釈原液となる分量になっていますので、秤は不要です。100倍希釈と言われても何を基準にして?という疑問もあろうかと思いますが、(アミノ1号と2号に関しては、)各々を100倍に希釈して使用すると上限の肥料濃度となると理解すれば良いでしょう。

因みに、私の予定している処方は、OAT肥料使用のための覚書のとおりです。ご参考にされると同時に、間違いなどございましたらご指摘くださいますと幸いです。

濃縮原液それぞれの濃縮原液を作ってみました。手順としては、まずボトルに粉末を入れますが、2号の粉末は砂糖のようで、なかなかボトル内に落ちず扱いにくいです。アミノ1号、9号は溶けにくいので、50℃くらいの熱めのお湯で溶かすと良いと思います。

濃縮原液をつくるにあたっては、『純水を使ってください』などと書かれていますが、私はそこを無視しまして水道水で造りました。
なぜならば純水はコストが高すぎるからです。もし、水道水で濃縮原液を作ったことにより結果が悪いならば、私にとっては使えないという判断をせざるを得ません。
仮に、純水を使ったとしても、培養液として希釈する際の水が水道水では無意味でしょう。希釈水は濃縮原液作成と比べると大量になりますので、純水とは言わないまでも、最低限雨水収集設備は必要ということになります。
皆様のお役に立つ情報を配信するためには、特殊な環境は極力排除しなければなりません。ですから、培養液のPH測定もせず、濃縮原液や培養液の作成には水道水を使い、水耕栽培の経過を見守っていきたいのです。