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冬のパッションフルーツ栽培を如何に楽しむか

冬といえば、一般には、パッションフルーツ株の休眠期であり、シーズンオフという認識でしょう。

しかし、その点で私の考えは全く異なり、私にとってパッションフルーツのシーズンオフは存在しないのです。それは、来春以降の収穫増に備え、株をアクティブに育てる大切な時期であり、しかもそれを身近に置いて楽しめる時期なのです。

パッションフルーツの冬越しと称し、昨年の冬の様子を公開させていただいていますが、ここでも冬の間に蔓葉茂り、冬のパションフルーツをアクティブに栽培可能であることを表現致しました。

2014-15の冬については、更に実の沢山付いた株を取り込み、室内で実を熟させたいと思っています。開花結実を繰り返すことはできないものかと、ほのかな欲望もいだいております。

昨年は、この場所で冬の栽培を楽しんだのですが、リビングの出窓今年もここしかないでしょ!と思っています。
コーナー状に外に付き出したような、リビングの出窓です。スペースとしては、長辺部分が約2m、短辺部分が約1m、奥行が約45cmです。それから、カメラの三脚が置いてある右下部分の台のようなものの上にビニール製のテーブルクロスを敷いて、大きい行燈仕立てを置こうかなと考えています。
環境としては、良く晴れた日に陽がさしていると真冬でも暖かく、ポロシャツ姿でいられます。長辺側が東で、短辺側が南ですので、午後はほとんど陽がささないのですが、別の場所から部屋に陽が差し込みますので、晴れた日の昼間の温度は20℃以上に保たれます。夕刻から夜半までは、主に夫婦が過ごしますので、暖房が入り、やはり20℃以上が保たれます。夜半~早朝くらいまでは多少冷え込むでしょうが、昨年、寒さに弱いエドゥリス黄実も冬越しできましたので、10℃を長時間切ることはなかった筈です。
ただ、室内であることに代りはなく、日光不足であることは否めません。2013-14パッションフルーツ冬越しの反省点と対策でも述べましたが、今年の外植直後には、多くの葉が葉焼けで落葉したという失敗を犯しましたので、植物栽培用のLEDを準備したいと思います。

次に、2014-15の冬を室内で過ごす予定の株達をご紹介しましょう。

まずは、ホームセンターでパッションフルーツの苗を買いました(行燈仕立て育成記)で紹介しました大きな行燈仕立てです。ルビースター行燈仕立て20140926この春ほんの10cmの苗だったルビースターと思われるこの株は、直径38cmの鉢が小さく見える程に育ち、120cmの支柱を覆いつくし、現在も27個の実がぶら下がっています。とても勢いのある若い株で、冬季に美味しい実を提供してくれることを期待しています。

お次は、エドゥリス黄実の行燈仕立てです。エドゥリス黄実20140926この株は、少し前まで「煮ても焼いても食えない」と考えていたのですが、私の中で注目度が急上昇し、再び冬を迎えることになりました。
自分の花粉では実を付けない自家不親和性種なのですが、家にある紫100と、ルビースターの花粉で実を付けることがわかったのです。エドゥリス黄実は、実が大きくなるようですので楽しみです。現在15個以上の実が付いています。
更には、同様に自家不親和性種である赤紫果皮ジャンボの花粉株として使えることが確認できたのです。これは、新種の出現の可能性を秘めている事実ですので、エドゥリス黄実の挿し木20140926次の世代を考慮し、挿し木を準備しました。スペースの都合もあり、一部は(花粉株が必要なことを説明した上で、)おすそ分けすることになると思いますが、順調に育って欲しいものです。気温が低下している季節のせいか、まる10日たった現在でも発根していないようでした。

最後の写真となりますが、ジャンボ系挿し木集合写真20140926左から、手前が赤紫果皮ジャンボ、奥が黄果皮ジャンボ、右の挿し木苗群は、ルビースター×4本と、紫100×2本です。
赤紫果皮ジャンボは、一個実が付いています。黄果皮ジャンボともども、数個の実を付けて家に入ることになるでしょう。直径80mm長さ100mmと、我が家のパッションフルーツの中では、最もビッグな実を付け、味も美味しいらしいです。挿し木群は、7月19日に挿し木したもので、花芽こそついていますが、家に入れる前に開花結実は無理だと思いますね。

と、合計していったい何本?と数えると、我が家の冬の栽培スペースと照らしたときに頭が痛くなるのは何故でしょうか。