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秋結実の果実の収穫を試みる

私の家でも、秋結実のパッションフルーツの果実がたくさんぶら下がっています。
私の経験では、より株が充実した秋のほうが、春~夏よりも果実数が多いように思います。
20151027秋果実これから寒くなってゆく時節柄、熱帯性植物であるパッションフルーツの果実が熟す環境としては条件が揃っていないのですが、それを収穫し、食してみたいという思いは、ごくごく自然におきるものでしょう。
そんな秋結実の果実ですが、条件さえそろえば収穫できるのは確認済みの事実です。

私の家でも昨年数個の果実を家の中で収穫できました。20141107ルビースターにぶら下がっている実私の家の環境では、陽射しが不足していたのか、落下後の追熟が不足していたのかは不明ですが、味は、酸味、甘味ともに薄かったです。
ただ、ご近所のご家庭の家の中で収穫された果実は美味しかったと聞いていますので、味に関してもやり方次第という余地があるようです。

しかし、家の中という条件が付くいじょう、一定数以上の秋結実の果実の収穫を目指すことは一般に困難でしょう。私の家でも、リビングの限られたスペースしかパッションフルーツのために割けませんので、大量収穫などは思いもよらないことなのです。

そこで収穫を試みるスペースとして庭を考える訳ですが、20141217実寒さの本格化する12月には、果実はぶら下がったまま梅干しのごとくシワシワになり、切ってなかみをみると、未熟な種が少しある程度で、ほぼからっぽなのです。そして、それ以上果実が育つことはありませんでした。
ストレートに言うと、春~夏を過ごした環境下でも果実は付きますが、熟すことはなく、廃棄しかありません。ただ、このことは九州以北の地域に関して言えることであって、沖縄、奄美、小笠原などの地域ではその限りではないのかもしれません。

ここまでの秋結実の果実の収穫に関する問題点をまとめると、
・家の中で収穫できるが、一般に果実数は限定される。
・外の場合には果実は熟さない
という二点になります。

そこで今試しているのが、庭の棚をビニールハウス状に改造し、昼間の内部温度上昇、霜よけ、風よけを施し、一定数の果実の収穫に繋がるかを確認しようというものです。20151027ハウスのパッションフルーツこれがその棚の現在の様子です。赤紫果皮ジャンボ、黄果皮ジャンボ、エドゥリス黄実といった大実系のパッションフルーツの秋果実が50個ほどぶら下がっています。小さい果実も少しずつ大きくなってきているようです。20151027ハウス内の温度計晴れた日の午前7時半頃この棚に陽が当たりだしますが、今朝の内部温度の様子を見ると、7時50分が8℃、8時30分にはご覧のように23℃に上昇しています。今見てきましたが、10時現在25℃になっていました。
ただし温度の上がり過ぎと通風不足は逆効果ですので、今日のように家にいる日に監視して(通風などの)今後の管理方法を決めようと考えています。
もっと大切なのは、水やりのさじ加減かと思います。植物が欲していないときに過剰に水やりすることは根腐れの原因になります。また、水分が培養土に大量に残っている状態で、(ビニールハウス内に暖房の導入は考えていませんので、)氷点下に見舞われれば、株中の水分も凍結し、株が根本から割れ枯れることもあるかもしれません。特に氷点下を下回る最低気温になる時期には、ハウス内が暖かいうちに消費する程度の少量の水やりに控えることも必要になってくるのだろうと予想しています。

熱帯性植物であるパッションフルーツですが、私は、意外に寒さに強いイメージをもっています。最低気温-5℃であっても、水やりを控え、霜よけと防風ができていれば冬越しできるという情報が多いのです。
今その検証を始めたところといった状態です。

今後、この試みの経過を逐次ご報告させていただきます。

無事秋結実の果実が熟し、テイスティングの記事に繋がることを希望しています。