「エドゥリス黄実結実」タグアーカイブ

エドゥリス黄実が結実

関連記事をご閲覧の方には、繰り返しになる部分が多々ありまして、恐縮します。

このエドゥリス黄実の株は、昨年の6月頃近所のホームセンターでなんと¥69で購入したものです。購入した時にビニールポットに挿されていた札に書かれていたのは、「エコして美味しく食べられる エドゥリス黄実(実生苗)」ということでした。私は、ちょうどその少し前のゴールデンウィークから、パッションフルーツの栽培を始めたのですが、当然のように”エドゥリス黄実”とはなんぞや、”実生苗(=種をまいて育てたもので、数年開花しないことが多い)”とはなんぞやという知識は持ち合わせていませんでしたが、¥69だからいいか~♪という、よくあるパターンでこのエドゥリス黄実の苗を購入したのです。エドゥリス黄実これが一冬を越し、2年目の夏を迎えた株の姿です。情報収集しながら栽培をしていく中で、原産地南米において、黄色エドゥリスは紫系と違い、平地性のパッションフルーツであるために、より低温に弱く、10℃以上をキープしないと枯れてしまうという情報を幸運にも持っていましたので、リビングの暖かい場所に置いて冬の間管理し、なんとか冬越しさせることができました。

ただ、昨年の10月末に家に入れた直後に花が二つ咲いたのですが、自家不親和性種(=自分の花粉では実を結ばない)のため、簡単には実を付けないということが判明しており、この株に期待することも無く、今年に入ってからも強剪定したために春には開花せず、植え替えもせず、他のついでに液肥や植物活力剤は与えるものの、視線がこの株に向くことは稀でした。どの花粉で身を結ぶのか?という実験対象として生かしておいたという感じです。

ところが昨日、放置されるがままに伸びた若い蔓から、いっきに9個の花が咲き、私の中で、強い興味の対象に格上げとなったのです。20140917エドゥリス黄実開花12:40頃始まった開花は、”パチッパチッ”と音を立てながら連続して花が開いていく様が圧巻で、エドゥリス黄実花のサイズ花も90mmととても大きいのです。咲き方、咲いた花のサイズどちらをとってもスケールが大きいのです。

「これは魅力的だ」と強く感じました。

この株の沢山の蕾が大きくなってきた時点で、授粉花粉の準備を進めていました。エドゥリス黄実は、紫系の花粉で結実するという情報をインターネットで見たことがあるのです。保存してある花粉我が家の主力種の一つの紫100の花粉です。雄しべごと湿気止め入り小型タッパーに採取し、冷蔵庫の野菜室に保管しておいたものです。

そして、これが授粉の翌朝の写真です。朝7時頃のものですが、まだ花は開いていました。エドゥリス黄実授粉翌朝明らかに子房は大きくなっており、授粉成功です。雌しべの先にはしっかりと花粉が付いています。紫100の花粉でエドゥリス黄実に実を付けさせることが可能であることを確認しました。
【追記2014.09.18】授粉が成功して子房が大きくなっていることがわかりやすい写真が撮れましたので掲載しておきます。エドゥリス黄実の子房の大きさ比較左は、昨日開花・授粉したもので、既に花はしぼんでいるため、指でこじ開けています。右は、今日開花し、授粉した直後の花です。遠近の差もなるべく無いように並べて撮影しておりますが、左の子房の方が大きいことは明らかですね。

大きな花ですから、実も大きくなると思います。とても楽しみです。ただ、食べてみたら¥69の理由がわかった。という落ちでないことを願いますね。まぁ、不味いパッションフルーツなど無い。と、信じておくことにしましょう。

【2014.09.25追記】その後の実の様子です。エドゥリス黄実20140925100円玉サイズ程度に育ってきました。その後の開花もありまして、株全体で15個ほどぶら下がっています。どれくらいの大きさになるのかが楽しみです。