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エドゥリス黄実の可能性を探る

昨年の6月頃だったと思うのですが、近所のホームセンターでなんと¥69で売っていたものを購入したものです。
エドゥリス黄実一応、”エドゥリス黄実”と書いてあるのですが、結実実績が無いために本当にエドゥリス黄実かは未確認です。まぁ、表示を信じてエドゥリス黄実と呼ぶことにしましょう。
実生(=種から育てた株)なので、(その年に花を付けること自体が珍しいのですが、)昨年は10月になって二つ花が咲いただけでした。同じ花の花粉で授粉してみましたが、実は付きませんでした。これが本当にエドゥリス黄実であるならば、自家不親和性種(=自分の花粉では実を付けない種)なのであたりまえなのですが。

二年目の今年の春には、正直、この株に全く期待していなかったせいか、植え替えもせず、強剪定して半ば放置状態でした。
そのため、春には花芽が出ず。今になって、その後育った若い蔓にたくさんの蕾が付いています。エドゥリス黄実蕾
他種花粉の授粉による結実実験をするにはちょうど良いですね。恐らく今日か明日には開花するでしょう。紫系の蕾よりも少し大きいです。

花粉提供株の紫系の花粉もばっちりです。湿気止め入りの小型タッパーに入れて、冷蔵庫の野菜室に保管してあります。保存してある花粉
インターネット上でエドゥリス黄実は紫系の花粉で結実するという情報を見かけたことがありますので、同様に紫系の花粉を準備したのですが、厳密に言えば、このエドゥリス黄実はインターネット上のそれとは100%に限りなく近い確率で遺伝子が異なるでしょう。したがって、結果はやってみないと判らないですね。
ただ、結実方法がわかれば、そもそも¥69で買った株がようやく意味を持ってきます。その意味では、だめもとのチャレンジと言えます。

エドゥリス黄実のもう一つの存在価値発生の可能性としては、赤紫果皮ジャンボへの花粉提供による結実ということが考えられます。
通常、赤紫果皮ジャンボの相棒は黄果皮ジャンボで、相互に花粉交換することで双方とも結実するのですが、現在の赤紫果皮ジャンボの一番大きい蕾は、中身が膨らんで顔を出してきているのに対し、赤紫果皮ジャンボの蕾黄色果皮ジャンボの一番大きい蕾は、黄色ジャンボ果皮の蕾周囲を覆っている葉のようなものに包まれたままで、開花は明らかに数日は遅れるでしょう。このままだと、最初に咲く赤紫果皮ジャンボの花はみすみす諦めなくてはなりません。
そこで、なんとかならないかと考えた時に浮上したのがエドゥリス黄実の存在なのです。赤紫果皮ジャンボと、黄果皮ジャンボは、色違いの自家不親和性種という関係にあります。そう考えると、赤紫果皮ジャンボと、エドゥリス黄実の関係も同様ですので、エドゥリス黄実の花粉で、赤紫果皮ジャンボが結実するのでは?と推測しているのです。

良い結果が出た場合を想定すると、来春の準備をしておなねばなりません。しかし、我が家の冬越しスペースとなっているリビングの出窓に空きスペースが無いのです。出窓のスペースがそう広くないことは想像に難くないと思いますが、既に、紫100やルビースターなど6本の挿し木苗がありますし、そこに赤紫果皮ジャンボと黄果皮ジャンボです。更に、実をたくさん付けた大きな行燈仕立ても冬を越します。このエドゥリス黄実の株は大きすぎますし、かなりの悪環境で育てましたので、今年限りの運命かもしれません。そこで、エドゥリス黄実の挿し木エドゥリス黄実の挿し木をしました。5本全部とは言いませんが、このうち1~2本はなんとか冬越しスペースに置くことができるでしょう。

なんだかんだ言って、試すことがあるというのは楽しいことです。