「2013-2014シーズン記」カテゴリーアーカイブ

パションフルーツの挿し木

昨日、今年のグリーンカーテンの植え込みと誘引をしました。誘引時には、剪定をして全体を整えますので、挿し木用の蔓も取れます。そこで同時に挿し木もおこないました。

春に挿し木すると、翌年結実する苗を作ることができます。秋の場合には翌年には実を付けないこともあるようです。因みに、実生苗(=みしょう苗:種から育てた苗)は2~3年結実しません。ホームセンターなどで売られているものは、実生苗の場合がありますので、挿し木か実生かを確認する必要があります。(ご参考:根を張っている部分に切断した痕があり、脇芽をを延ばしたかのうように見えれば、それは挿し木苗です。根の生えている蔓が切断してあるのは、下の写真のような挿し穂の時の名残です)

まず、挿し木をするには、挿し穂を準備します。

挿し穂の葉を一枚だけ残す二節(葉の出ているところが節です)分の長さに切り、葉を二枚残します。(2014.07.31訂正:葉は上の一枚だけを残します。巻ひげもカットしてください。今回の挿し木は、葉を2枚残しておこないましたが、悪い影響があったかもしれません。)葉は先を切って小さくします。根が無い状態ですので、水の供給能力が低いですから、葉を小さくして葉からの気化も抑える必要があるのです。蔓の先端の伸び盛りの柔らかい部分は枯れやすいので、硬い部分を使った方が良いらしいです。

次に、挿し穂を1時間程度水に漬けます。挿し穂を水上げこれを『水揚げ』というようですが、予め蔓に水を吸わせて枯れることがないようにすることが目的です。

最後に、挿し穂を挿します。挿し穂をミズゴケに挿す一般に、挿し木用土や川砂のように肥料分が無く、吸水性と排水性の良い用土を用いますが、個人の趣味の規模であれば、ミズゴケを使われることをお勧めします。ミズゴケに挿すと挿し穂が十分に呼吸できますし、吸水性が抜群ですので、流れる程水を与える必要も無く、写真のように底に穴の無いカップでも育てることができます。特に、家の中で管理されるには良いのではないでしょうか。ミズゴケは十分に水を吸わせて絞って使います。管理としては、ミズゴケに触れて湿り気が減ってきたら、少し水を垂らします。
水に挿しておいても根は出るようですが、水中では挿し穂は呼吸ができないせいか、発根までに時間がかかるようです。
挿し木用土やミズゴケを使った場合には、25℃程度の環境であれば、一か月くらいで鉢あげ可能な程度に発根するようです。

【2014.05.21追記】4月26日の挿し木は全部失敗でした。挿し木に適切なのは春ならば6月と言われていますので、温度湿度ともに不足だったかもしれません。暖かい場所に置いて、毎日霧吹きしたのですが、ブラインド越しに直射日光を当てたのが論外だったのかもしれません。再チャレンジについては、6月に挿し穂が取れたらやろうかとも思いますが、適当そうな蔓には、必ず花芽がついていますので、収穫に拘る私には苦渋の判断が伴いますね。グリーンカーテンの株はまだ2年目と若いですから、来年もこの苗で行けばいいかな?と心が揺れています。9月頃も挿し木に適切なようですので、その頃収穫の終わった蔓で挿し木することになるかもしれません。大切にしている株ですから、いつかはそのDNAを残してやらねばなりません。

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