「実の膨らみ方」カテゴリーアーカイブ

パッションフルーツの花芽から収穫まで

梅雨の走りの時期になってきました。ここのところ晴れの場合には夏日になることが多く、最低気温も14~15℃程度と、パッションフルーツの成長も助走の時期を終わり、加速体制に入ってきた感があります。雨が少し増えると、高温多湿の条件が整い、本格加速が開始されます。

5月14日に今年初の花芽を発見しました。2014年初花芽2~3mm程度かという小さな花芽で、私の視力のせいも多分にあるのですが、肉眼では花芽と確認できず、PC上の写真でやっと花芽と確認した程です。その小ささは、花芽の近くにある玉のような蜜腺と比較されればおわかりいただける方も多いと思います。

これが6日後のほぼ同じ個所の写真です。20140520花芽状態下の二つの花芽は、花芽を覆うようになっていた部分が開いてきました。そして、肉眼で楽に花芽と判るサイズになりました。いよいよ中身が蕾に変身する前段階でしょう。

一番下の花芽にず~んと寄ってみると、20140520最初の花芽状態花芽を覆っていた小さな葉のような部分が開いており、蕾になる部分が顔を出していることがわかります。その小さな葉のような部分にも小さな蜜腺があるのですね。葉の付け根に見える球状の蜜腺と比べると小さいですが、紛れもない蜜腺ですね。2年目程度では今だ発見のあるおもしろい植物です。

私は、花芽から蕾、蕾から開花、開花=受粉から収穫までの期間が何日程度かを明白にしたいと考えておりますので、今後この記事に追記を重ねまして、結実後の実の膨らみ方なども交えながら、収穫までの期間を追っていきたいと思います。

【2014.05.29追記】最低気温18℃程度、最高気温は30℃を超えそうで超えず、午後には適当に雨が降り湿度も上昇傾向と、パッションフルーツにとっては絶好な環境の日々が続いています。
そこで、花芽の様子を見てみました。20140529パッションフルーツ蕾パッションフルーツの花芽と蕾の定義は定かではありませんが、中身が膨らみ蕾が形成されたような気がします。今日蕾になったと仮定すれば、花芽の発見から今日までの日数を数えると15日目になります。もっとも、花芽の発見は、実際に発生した日よりも数日遅れていると思いますので、それを踏まえると、花芽から蕾になるまでの日数は、15+α日ということになります。

【2014.06.01追記】2014/05/29の写真の蕾を観察しました。蔓を横方向にはうように誘引し直したので、違う蕾に見えますが、同じものです。20140601蕾たったの3日しかたっていないのですが、明らかに蕾は成長しています。ここのところ、8月並の熱さですので、蕾の成長も早いのかもしれません。

【2014.06.04追記】6月1日の観察から、早ければ、今日あたり開花かな?と思っていましたので、蕾を見てみました。20140604パッションフルーツ蕾開花時間は10時くらいの筈です。この写真の撮影時間は8時です。どうも、今日の開花はなさそうですね。昨年の記憶によると、開花する日の朝の蕾はもっと大きかったと思いますし、蕾の先端部から花びらの白い色が透けていた筈です。
どうやら、今年の初開花は、明日か明後日に持越しのようです。

【2014.06.09追記】5日の梅雨入り以来、20℃を切る気温の時間帯が多かったせいか蕾の成長が遅れたようです。パッションフーツ蕾開花前日これは、昨日の写真ですが、蕾の下の部分がぐいっと伸び、全体的にも大きくなりました。いよいよ明日開花かな?という状態です。

今朝の8時頃撮影した写真です。開花当日の蕾蕾の先端に花びらの白い色が透けています。きょう開花するのは間違いありません。おそらく10時くらいに咲くでしょう。右の蕾の成長を追ってきたのですが、左の蕾も今日開花するようです。

9:30頃、開花が始まりました。数分違わず二つ同時です。2014パッションフルーツ初開花開花という、一つの大きな節目を無事に目のあたりにするのは、やはり嬉しいですね。是非、実を結んで欲しいものです。

喜んでばかりではなく、ここで、ちょっと情報を整理することに価値があります。小さな花芽を5月14日に発見していますので、開花までの期間は約26日でした。蕾になってから開花までの期間は、約11日という結果でした。開花後に果実の収穫までを追うために、人工授粉しておきました。

【2014.06.10追記】昨日人工授粉した花が実を結んだかを確認してみました。受粉失敗授粉の翌朝、子房が黄色いのは残念ながら失敗です。人工授粉したパッションフルーツのメシベこのように、確かにメシベに花粉は付いていましたので、生殖能力の無い花だったのでしょう。

今日開花した花がありますので、今から再度人工授粉します。

【2014.06.11】昨日人工授粉した花の結実を確認してみました。授粉成功した子房子房の色は薄緑色で、すこし大きくなっています。明らかに授粉は成功です。6月10日に人工授粉していますので、そこから収穫までの期間が、実が大きくなり、収穫に至るまでの期間ということになります。

【2014.06.16追記】6月10日に受粉させた実を見てみました。20140616の実受粉から6日目ということになりますが、上下方向が男物の腕時計くらいのサイズになりました。収穫まで無事育つといいなと思います。
果実の成長過程では、水枯れは禁物です。もし、水枯れを起こすと、果実はしわしわになって落ちてしまいます。ただでも、蔓全体が旺盛に育つ時期に入ってきていますので、葉からの気化も増えています。ですから、たっぷりな水やりが不可欠です。可能ならば朝夕が理想でしょう。
しかし、私の場合には、仕事の都合があって、週のうち4日は、夕方の水やりはできないのです。そこで、保湿性に優れた『パッションフルーツの培養土』を使用しています。一般に、保湿性が高いと、根腐れを起こす可能性は逆に高まりまるのですが、パッションフルーツの培養土は、排水性も高度なブレンドとなっているので根腐れの心配もありません。
プランターには、一般的なジョーロ1個分の容量の水タンクを持ち、留守の間にも土に水分を供給することができる楽々菜園 深型 750を使っています。朝たっぷりと培養土に水を含ませ、更にプランターの水タンクを満たしておくおことにより、朝夕の水やりをしているのと近い状態になっていると思います。
私のようなズボラな人間でもパッションフルーツの栽培ができる『ズボラ仕様』と言えるでしょう。

【2014.06.21追記】昨年の記憶からすれば、果実はほぼ最終的なサイズになったと思います。最終的なサイズのパッションフルーツの実果実は受粉から11日目で最終的なサイズになったことになります。
大きさは、升目が10cmのネットの紐と比較すると、上下方向が6cmくらいです。16日の時と比較すると、果実の位置がずり下がっています。これは、果実の重量増を示しています。

あとは紫色に色づいて、自然落下または触れた程度で取れる(=収穫時)のを待つのみです。授粉後約64日と言われていますので、8月中旬になるのではないでしょうか。色づいてきたらまた追記します。

【2014.08.06追記】6月21日の写真の実が無事収穫できました。2014初収穫昨日から色付いてきたと気がついており、落下を待っていたのですが、今朝よく見ると、ヘタの部分がネットに引っかかってぶら下がっているように見えているだけでした。昨日の猛暑の太陽に照らされたのか少し皺が入っています。もっと色付くまで落下しない場合が多いのですが、この実は若干色付いた状態で蔓から外れたようです。追熟すれば濃い紫色になりますし、味も変わりません。収穫後数日たつと、実は香を放ちだします。しばし、部屋でトロピカルで爽やかな香を楽しむとしましょう。授粉後57日、花芽発見後で約80日ですね。6月から熱い日が多く、8月に入ってからなどは猛暑日続きなのが影響しているのか、結実から収穫の期間が少し短かくなったようです。
濃い紫色になって、強い香を放つようになれば食べごろです。