ここのところ、朝晩の冷え込みを感じるようになってきました。今朝は11℃くらいだったようです。
そんな季節の中、我が家の棚には赤紫果皮ジャンボ種と黄果皮ジャンボ種の秋の果実がぶら下がっていますが、どうも夏果と形状が異なるものが見られるようです。
今年の夏果の収穫までの経験から、
普通の形状は、
赤紫果皮ジャンボであれば、縦方向が横よりも少し大きいラグビーボールのような形状で、
黄果皮ジャンボの場合には、まん丸ではありませんが、赤紫果皮ジャンボと比べると、テニスボールや野球のボールの形に近いのが普通だと認識しています。
しかし、秋の果実を観察していると、まず、細長いものが多いような気がするのです。
赤紫果皮ジャンボは、 秋の花は結実率もよいことに乗じて、卑しくも可能な限り授粉した結果なのでしょうか、それとも、気温や日光量の影響なのでしょうか、細長いものがよく見られます。ただし、この画像の細長い果実は、いづれもまだ小さいですから、大きくなると普通の形状になるのか?という気もします。
黄果皮ジャンボを見ると、やはりこのように細長いものが見られます。しかも、こちらは果実がたまたま乗っているネットの下がり具合からある程度伝わると思いますが、サイズ的にはそこそこ大きくなっています。縦8cm、横5cmといったところでしょうか。夏果でも、このような形状のものは一つだけありましたが、果肉や種がほとんど入っていないものでした。これはどうなるでしょう。やはり何かの条件が不足してこうなっているのかもしれません。
そして極め付けはこれです。
『下膨れ』な黄果皮ジャンボの存在です。結実数日後から、変な形だと気付いていましたが、なんらかの異常果であってすぐに落ちてしまうだろうと思っていたのです。ところが、長さ7cmくらいに育ってきましたし、現在も健全なようすです。棚の白いパイプとネットの梁のギャップに挟まるように大きくなり、ついにはそのギャップ間をすり抜けるように下に下がったのです。
形状のアウトラインはこの画像でご理解いただけると思いますが、もう一つ図解が必要な特徴があります。影になっている場所を含めた3箇所にくびれている部分があるのです。花の雌しべは3本で、果実内部の種子や果肉はそれに準じた並びで詰まることを考えると、なにかの関連があるのか?と考えてしまう部分もあります。
これによって、大それた発見に至ることなどはないと思いますが、この果実が熟したならば、その種子を撒いてみるべきでしょうね。万が一、その結果が狙ったとおりならば、新種『下膨れちゃん』ですよ。
最後に、普通形状の果実と、仮称『下膨れちゃん』のツーショットをどうぞ。面白いですよね。
秋の変わった形のパッションフルーツ。
私のほうでもたまに最終盤で出現します! 特に、ラグビーボール型。今年も先日、玉伸び中のものでこれを発見しました。
終盤にこれが出るので、これは肥料切れの合図か、地温が下がりすぎた合図なのかなと疑っているようにしています。
そこで、摘果をしたり、追肥をしたり。そして冬越し対策を加速させるようにしています。
神戸もいよいよ今週末くらいから最低気温も10℃を下回りそうです。
この時期の追肥では、いつもと違い、地中の深いところに入れます。鉢植えなので、これで、少し炭酸ガスを発生させてもらおうということを狙っています。
肥料は土中で分解され、炭酸ガスを発生させると、若干ですが土の中の温度も上がりますので、これで保温効果をというのもその狙いです。
細長いのは、なんらかの原因で果実が太れないのでしょうね。
養分不足や日光不足も考えられますし、気温(地温)の影響も考えられます。
神戸のパッションフルーツ様のように、いろいろ取り組まれると、画期的な事実を見つけられるのではないでしょうか。
ハウス栽培などで起こる状況と書かれていたページを見たことがありますので、玉伸びの段階では、大きくは日照時間も影響しているのでしょうが、だいたい花自体が小さい時に起きていた現象ではないかとも感じています。受粉量によっても大きさが変わるというレポートをみたこともありますが、花が小さい分は雌しべも小さいので、その辺りも影響しているのではないでしょうか?
今年は夏以降の花芽が出はじめるお盆以降、9月は少し多雨で日照時間は昨年までより少ない一方で、神戸では10月は観測史上過去最高の日照時間を記録し、これで玉伸びもなんとか持ち返したようにも感じていますが、秋の花については、今年は今ひとつ元気がないかなと感じたところです。
また、10月に入ってからはほとんど受粉作業をしていません。花が咲いても小さいものは、受粉作業もしないという方法を取りました。
やはり夏の収穫後に、どのようにせん定するかも影響しているかもしれません。
まだ私も試している段階ですが、今年は、挿し木苗作りをしたいこともあり、冬も夏と同じ程度の収穫量になれば良いだろうとくらいで、かなりお盆以降には剪定・摘芯を行ってみました。
また鉢植えで二重鉢にしているので、下の鉢にはリン成分(バットグアノ)を、追肥として8月、10月と2回行ったところですが、11月には、即効性のある硫酸加里も追肥したところです。
これは今年の反省ですが、鉢植えであるため、追肥は早い段階でもう少し多くても良かったかなとは感じているところです。
特にリン・カリはもう少し早く、もう少し多くでも良かったかなと感じています。
ただ、今年は、幸運なのかまだ最低気温が10℃を下回っていないので、地温が下がって困るというところまでにはなっていません。
そこでもう一度、路地で冬越しをさせてみようと考えていますが、ここからは地温低減、霜よけ対策として、稲わらと落ち葉、さらに米ぬかを上にのせることを試そうとしています。
下の鉢(横長プランター)には、矢板をして、一種の温床を作り、下の鉢の上層部は発酵熱で地温を上げるという感じでしょうか。
その上で、今は、底が抜けていない二重鉢での栽培になっているため、鉢上げの時にはかなり根を切ることになります。そこで、完全に休眠状態なる時期(1月以降)になってから、一気に鉢上げ移植をしてみようと考えています。
https://www.pref.kagoshima.jp/ag11/pop-tech/zenbu/0097.html