雌しべが4本の花が開花

今日の私は休日です。パッションフルーツも秋の開花シーズンが始まり、多い日には4~5個咲いていたのですが、私が休みの日に限って、黄果皮ジャンボとエドゥリス紫系が各一つづつという状態で、少々不満を感じていました。

しかし、非常に興味深い花が咲きましたので、好奇心を揺さぶられるという点において、なんとなく満たされたような気分にさえなっています。

まずは、普通の花の場合には、普通なパッションフルーツの花このように、果実になる丸い子房の上から生えた雌しべが3本、子房の下から放射状に延びる天橋立のような部分の先にぶら下がっている雄しべが5個なのですが、

今日咲いた黄果皮ジャンボの花は違っていたのです。20150915雄しべ雌しべ4個の花まず、雄しべが4個しかないことに気づきました。
この花は、棚のネットよりも高い位置に這い上がってしまった蔓に咲いていましたので、ネットの間に腕を差し込みながらの上目使いの作業となったかんけいで、なかなか花全体を目視することができませんでした。
そのような状態の中で、授粉に先立って、明日以降咲くかもしれない赤紫果皮ジャンボのために雄しべを採取するのですが、4個採取した時点で、5個目がみつからないのです。そこで、花の付け根をつまみ、あたかもそこが(ラジコンの送信機などに使われていたりする、)スティックレバーの如くグリグリと、しかし丁寧に花全体をくねらせ全体を目視し、雄しべがまちがいなく4個しかないことを確認したのです。
雄しべが4個なだけでも普通ではないのですが、次の瞬間、雌しべが4本あることにふと気づいたのです。注意点がどこにいっているかによって、視野に入っていても気づかないものですね。
雌しべ4本の事例をインターネットで調べると、やや未成熟そうな小さな雌しべが追加されるような形で4本という画像がみつかりましたが、これは同程度に成熟している4本に見えます。雄しべの数に関しては、インターネット上のものでも5個でした。

先程のインターネットのページでは、雌しべが4本の場合には、四角い果実になるということですので、結実して適当なサイズになりましたら、画像とともにこの記事に追記いたします。
既存の情報とはまた違った内容を含んでいれば面白いのですが、どうなるでしょうか。

【2015.09.20追記】現在まで更に二つ雌しべが4本の花が咲きました。そのうちには当初発見した黄果皮ジャンボ以外の株(赤紫果皮ジャンボ)のものも含まれています。
4本の雌しべを持つ花も奇形の一つだと思いますが、株のDNAに基づくというよりは、秋という季節の気候が強く関与している印象があります。


「雌しべが4本の花が開花」への5件のフィードバック

  1. はじめてコメントさせていただきます。
    神戸でも同じく4本雌しべの開花が続いています。
    今年、苗で購入したエドゥリス(黄色種)です。ここまで開花は4つ。すべて4本雌しべです。
    ただ、人工授粉は念の為に、エドゥリスの紫種の花粉もつけましたが、すでに2つは結実せず。また、1つは雨のためダメでしょう。
    あと1つは、まだ見極めができない状態です。
    あと、花芽は一つ残っていますが、どうなるのでしょうね。
    今年新規購入した1年生苗のため、来年に備え、10日ほど前に、主枝を軽め4節ほど切り戻したところです。
    側枝も出てきていますが、来年に備えるために、冬越しのことを考えると、このあとは、開花しても、雌しべの数は確認していくだけにするかもしれません。

    黄色種については、昨年も購入し栽培していたものと同じところの苗だと思うのですが、昨年はこのような現象はありませんでした。

    私も四角のパッションフルーツをひとつでも確認してみたいところですが、ここまで開花の100%が4本雌しべという現象になった原因を少し振り返って見る必要があるのかなと感じています。

    苗購入後は、とにかく生育が悪く、8月になってからようやく生長しはじめたくらいで、土がもしかしたら悪いのかと、鉢上げの移植を行いました。

    土に関しては、赤玉をベースにして、腐葉土、鶏糞、牛糞などを混ぜ、通気性の良い物にしていますが、取り立てて変わったことはしていません。
    同じく今年追加購入した、紫種のエドゥリスのものにも同じ時に作った土を使っています。紫種のほうも、同じタイミングで2回目の鉢上げをしています。紫種は側枝も随分出てきていますが、まだ花芽は少ない状態です。

    今回の黄色種のエドゥリスは、挿し木苗のものですから、主枝から花芽が出てくるのは理解もできるのですが、この秋の季節の関係でなく、来年も同じように4本雌しべが出てくるなら、ちょっと突然変異した苗を購入したのだろうかと思ったりしたくなりますね。

    剪定した時の分を、挿し木用に、今、2本、水差しをさせているところです。今後もどうなるか観察していこうと思います。

    1. 神戸のパッションフルーツ様

      はじめまして、

      最終的には我が家でも雌しべが4本の花を4個確認しました。その後、それがどの花だったかという管理を怠りまして、四角い果実が大きくなってこないとどれだったか不明な状態です。

      既に開花後二週間を経過していますので、それなりの大きさになっているはずです。・・・ということは結実しなかったのかも?とも思うのですが、後日改めてチェックしてみます。

      神戸のパッションフルーツ様のエドゥリスのように、高確率で4本の雌しべということでしたら、突然変異の四角い果実のパッションフルーツと言えそうですね。

      1. その後の経過報告です。
        やはり同じく4本雌しべの開花が続きました。
        6つ目の開花も4本雌しべ。ここまで開花が確認できた分はすべて4本雌しべで、4本雌しべでの開花率が100%になっています。また、ひとつ結実していることが確認できました。黄色系といっても、エドゥリス種ですから、自花受精すると思うのですが、念の為に紫種のものの花粉もつけているところです。

        この株は当初、根張りはしっかりしたものであったにも関わらず、育ちが良くありませんでした。
        そこで、梅雨明けと同時に、一度確認と土をさらに水はけ良くするために2回目の鉢上げをした分です。
        その段階で、同時に3本仕立にするべく、摘芯も行っていたのですが、主幹から出ていた他の側枝が今ひとつ生長していなかったので、10月1日には、再度、今、開花が終わった側枝を主幹にすべく、再度、摘芯をし、ここから出てくる側枝を亜主枝として育てていこうとしています。

        剪定した分で、挿し木苗もつくるべく水挿しにしています。気温も下がり時期的には厳しくなる頃ですが、これから側枝が成長し、そこから出てくる花がどうなるか、また挿し木苗が成功した時に出てくる花がどうなるかを、観察していければと感じています。

        1. 挿し木ならば元株のクローンとなりますので、気になる特性の観察ができますね。

          ちなみに、我が家の雌しべ4本の花の果実ですが、それらしいのがみつかりません。
          全部授粉失敗とは考えにくいという前提で、変わった形の果実というと、四角ではなく、妙に細長いものがいくつかあります。もしかしてこれか?なんて気もしますがどうなのでしょうね。あとは、なんかひょうたんみたいに下膨れなのもありますが、気温低下の季節柄からくる発育不良かもしれません。

          1. 今回、結実が確認できる分は、まだ四角というより、面長な楕円型という感じくらいで玉伸びが始まっています。
            まだ、しっかり確認できる状況でもありませんが、その後のあと2つも結実できているのではと感じるところです。
            今回のは今年の新苗のため、、これから冬に向かっていくでしょうが、いつでも行灯仕立てに変え室内に取り込むこともできるようにしていますので、収穫を目指して育てていきたいと思います。

            挿し木苗については、これで1週間ほど水差し状態にしているのですが、水挿しのまま、発根を待つか、ここで思い切って土に差してみるか迷うところです。

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