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エドゥリス黄実に紫系パッションフルーツの花粉を授粉

普通なら「あとはニュースでも見て寝るかな」という22:00頃、ヘッドライトを頭に付けて、闇夜の中に潜入です。
すると、エドゥリス黄実が開花しそうです。蕾の先から白い花びらが見えています。いつパチッと音を発して弾けるように開いても不思議ではない状態です。私に付いてきた妻は、「だいぶ産気づいちゃってるのね♪」と言っていました。

エドゥリス黄実開花直前真夏には13:00頃に咲くのを目撃しましたが、秋になると大きく時間が遅れるようです。因みに天候は曇りです。我が家の主力種の紫100やルビースターは、雨の日には開花が遅れますが、それでも11:00頃には咲きます。黄果皮ジャンボや赤紫果皮ジャンボを購入したショップに、開花時間を聞いたところ、秋の時期には14:00~0:00(春夏は13:00~19:00)ということです。エドゥリス黄実は、黄果皮ジャンボや赤紫果皮ジャンボと同じ自家不親和性種(=自分の花粉では実を付けない種)ですので、開花時間についても同じなのかもしれません。

しかし、夜中に咲かれても困りますね。どこかで諦めて寝ないと健康に良くありません。しかしまぁ、この写真の状態ならば、開花の直前に違いありません。23:00に確認といった感じですね。

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結局23:30頃前日の最終確認をしましたが、咲いていませんでした。もしその後開花したとしても、4:00頃確認すれば授粉は間に合うだろうと考え、昨日は就寝しました。

そして4:00に目覚ましが鳴ると飛び起きて、再び開花の確認に外に出ましたが、まだ咲いていません。

これが更に3時間後の今朝7:00の様子です。深夜に咲くという予測は大外れだったようです。エドゥリス黄実開花直前外が明るくなった分、克明に見えるようになりましたが、6個の蕾は先端が開き初めており、今までの経験では、(=紫100やルビースターならば、)数分以内に開花は終了という状態です。ただ、昨夜の写真撮影時からの変化は無さそうです。いつ咲いてもおかしくない状態で長時間停滞していることに、首を傾げてしまいます。

そして時間は経過し、12:30頃、非常にゆっくりなのですが蕾が更に膨らみだしました。その10分後、遂に一つの蕾の一枚のガクがまさに”パチッ”と音をさせて弾けるように開きました。するとそこからがたいへんです。株全体で9個開花したのですが、それぞれのガクが一枚一枚開くごとに”パチッパチッ”と音を出します。20140917エドゥリス黄実開花今思えば、なぜ動画を撮影しなかったのだと後悔しています。実は、出かけなければならない時間が迫っており、あせっていたのです。開花が始まったのが12:40頃、通常は13:10分に家を出るのです。単純に9個の授粉をするだけでも結構時間がかかりますが、保存してある花粉冷蔵庫で保存していた紫100の花粉を授粉するという勝手の違いもあり、遅刻は必至な状況です。更に、赤紫果皮ジャンボの結実実験用に花粉も採取しなかればなりません。雄しべの数は9個の花で計45個にもなります。
そんなこんなで、カメラを付けた三脚を設置、アングルを決めて動画撮影などという余裕は到底なかったのです。ただ、帰宅した20:30に花の様子を見ると、授粉可能(めしべが寝ている)に見えましたので、慌てる必要もなかったのかもしれません。

結局13:20過ぎまでかかりました(因みに遅刻はしなくてすみました)が、無事授粉と花粉採取を済ませました。この株は、スペースの都合と株の老化を考慮し、冬越しさせる予定は無く、挿し木苗を冬越しさせるつもりですので、エドゥリス黄実の挿し木実は熟すことはないのですが、我が家の紫100の花粉で結実することと、大きいと言われているエドゥリス黄実の実のサイズを確認することが目的なのです。有用性を見出しながら、次の世代を残すというねらいです。

しかし、このエドゥリス黄実の花は”でかい”ですね。エドゥリス黄実花のサイズモノサシの目盛を読んでいただけば分かりますが、直径90mmあります。大きな実になることを予感させますね。(測ったことはありませんが、紫100やルビースターは70mmくらいかな?と思います)

授粉結果はどうなるでしょうか。自家不親和性種の授粉は初めてですので、ドキドキです。

結果は別途お伝えしたいと思います。