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パッションフルーツのようす20150518

我が家には、パッションフルーツ棚(株5本)、W2.6m×H2.8mのグリーンカーテン(株3本)、水耕栽培実験用W0.9×H2.7mグリーンカーテン(株1本)、行燈仕立て3株があります。

今の時期になりますと、パッションフルーツの成長を観察するにつけ、うきうきした気分になってきます。

今日は、ちょっと時間がありますので、我が家のパッションフルーツたちのようすをお伝えしたいと思います。

まず、棚ですが、こちらにはパッションフルーツでは最大サイズの長さ10cm(最大200g)の実を付ける、赤紫皮ジャンボ20150518この赤紫果皮ジャンボ種と、黄果皮ジャンボ20150518黄果皮ジャンボ種が這っています。
この二種は、自分の花粉では実をつけない(自家不親和性、または自家不和合性といいます)種なのですが、開花期が同じで、相互に花粉交換することにより両方ともに実を付けさせることができる相性の良い種なのです。
とはいえ、パッションフルーツは一日花ですので、一方の花が咲いた日に他方の花が咲かないと授粉することができなくなります。そこで、湿気止め入りタッパーなどで花粉の保存をしておなかくてはなりません。

棚にはもう一種のパッションフルーツが這っています。エドゥリス黄実20150518這っているというよりは、ようやく棚のネットに届いたという状態です。これはパッションフルーツの中でも比較的寒さに弱いエドゥリス黄実です。ここのところの暖かさで、ようやく蔓が伸び出した感じです。エドゥリス黄実も自家不親和性種で、同種の花粉では実をつけません。私の確認では、実を結ばせるには紫系のパッションフルーツの花粉が必要です。なおかつ紫系と開花タイミングが合わない場合が多いので、紫系の花粉の保存はほぼ必須となります。
このように、エドゥリス黄実の実を結ばせることは極めて難しいのですが、私の場合はそれを楽しみと感じています。エドゥリス黄実も大きな実を付けるのが魅力です。ただし、パッションフルーツの実を収穫してみたいという初心者の方にはお勧めしません。ホームセンターなどでも、紫系に混じってエドゥリス黄実を散見しますが、迷わず紫系を選ばれることをお勧めします。

棚に使用している赤紫果皮ジャンボ、黄果皮ジャンボ、エドゥリス黄実の3種は、一般的な紫系と比べると夏型の種であるために、現在は花芽は付いていないようです。6月に入ると爆発的に成長します。

お次は、リビング前のW2.6m×H2.8mのグリーンカーテンです。20150518グリーンカーテン定植時は地を這うような横誘引をしましたが、摘芯により誘発させた新摘芯の効果20150518芽が若い蔓となり、上方向に伸びようとしています。適切に摘芯できた場合には、ほんとうに効果があるようです。
向かって右の株が昨年行燈仕立てとして育てていたルビースター(=エドゥリス紫の亜種)で、目を見張るような旺盛な成長を見せていた株です。他の二本は市川園芸さん由来の紫100(=同)です。初開花となりそうな蕾紫100についているこの1cmくらいの蕾が一番咲きとなりそうです。グリーンカーテンの3本の株には、花芽もたくさんついています。

こちらは、水耕栽培実験中のグリーンカーテンです。水耕栽培201505182層オバーフロー式の水耕栽培装置『せせらぎ1号』に定植し、ネットの右端付近まで横誘引しておりますが、背景の植物にかき消されてしまうような状況です。
上記の旺盛なルビースターのDNAを維持するために、土耕で冬越しした挿し木苗を使用していますが、土耕から水耕への劇的な環境変化になじむのに時間がかかったようです。
ただ、ここにきてようやく、水耕栽培葉の展開20150518やわらかな葉が展開しつつあるようです。水耕栽培新芽芽吹く20150518新芽もたくさん芽吹いてきています。このような根本に近い位置の新芽は本来欠きとるべきかもしれませんが、水耕栽培の株に関しては、起こることの多くに手を出さずに、見守ろうと決めています。

最後は行燈仕立てです。行燈仕立てこの3株は、昨年夏にルビースターの蔓を挿し木し、冬を超えたものです。旺盛な株のDNAを引き継いだクローンですので、これらの3株もたくさんの実を付けてくれるかもしれません。

「いつの間にこんなにたくさんに」・・・いつもそう思います。