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結実しない花の出現は「摘芯サイン」なのか

我が家のグリーンカーテンでの夏の開花までのデータを見ると、84個の開花に対して結実しない花の数は40個(約48%)と、半数近くを占めていました。

ところが、9月12日に秋の開花が始まると、9月24日までの間、結実しない花の出現が消えたのです。その間ほぼ毎日、計18個が開花しているのにです。

「これは夏の開花のときの傾向とは明らかに異なるな。どういうことだろう?」と考えつつ、グリーンカーテンの前で腕を組んで、今日の開花を見ていました。グリーンカーテン結実しない花の位置すると、今日は、結実しない花が夏以来の出現をしていました。⑤がその花ですが、既にその蔓には①~④の秋の実が付いています。
このことから、何個も実が付いている蔓に咲く花は、結実しない花の可能性が高まると言えるように見えます。ただ、この株の場合には、枯れている部分が見えるように老化現象も見られますので、この株だけで判断することはできないと考えまして、別の株も見てみました。

行燈仕立ての株も、盛んに秋の花を咲かせています。この株は今年の春には10cmくらいの苗だったものですが、旺盛に育ち、秋の実を含めると30個以上の実を付け、結実しない花は皆無という、自称ながら若き優秀株なのです。しかし、ここ二日間、結実しない花が出現していますので、こちらも観察すると、行燈仕立て結実しない花の位置①②の実の先に咲いた花③は、結実しない花でした。実際には更に①の前に何個も実が付いています。秋になり全体に蔓が長くなり、この現象が起きる環境が整ったのかもしれません。

これらの事実から、同一の蔓にあまり多くの蔓を付けるべきではないというふうに考えられます。逆に言うと、摘芯により新芽を出せば、実の数が増えるのではないかと予想できます。もっとも、最近のように気温が下がってくると、摘芯しても新芽が出ないかもしれませんが、伸び盛りな時期には有効かもしれません。結実しない花が出現した場合には、「摘芯サイン」と考え摘芯をおこない、結果を見てみたいと思います。

【ご参考】パッションフルーツの結実しない花と結実する花