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パッションフルーツの花粉の低温保存方法

パッションフルーツには、同一の花、または同種の株の花の花粉を雌しべに授粉することにより実を結ぶ自家受粉種(紫100、ルビースターなど)と、異なる種類の株の花の花粉を授粉しないと結実しない自家不親和性種(エドゥリス黄実、黄果皮ジャンボ、赤紫果皮ジャンボなど)があります。

自家受粉種は、同一の花の雄しべから採取した花粉を雌しべに授粉すれば結実しますので、一本の株でお試し栽培という方には勧めです。
一方、自家不親和性種の場合には、他種の株の花から花粉を採取しなければなりませんので、花が咲いた時に花粉を提供する株の花が咲いているとは限らないという難しさがあります。しかも、花粉を提供する株の種は何でも良い訳ではありません。相性のようなものがあって、エドゥリス黄実ならば自家受粉の紫系の花粉、黄果皮ジャンボなら赤紫果皮ジャンボの花粉、赤紫果皮ジャンボなら黄果皮ジャンボの花粉というように、結実可能な組合せは限られています。

自家不親和性種は、以上のように授粉の困難さがあるのですが、では、なぜにその困難さをクリアしようとするのかと申しますと、それは結実する実が魅力的だからなのです。エドゥリス黄実、黄果皮ジャンボ、赤紫果皮ジャンボのどれをとっても実が大きく、黄果皮ジャンボ、赤紫果皮ジャンボに至っては、直径80mm長さ100mmにもなります。自家受粉種は、概ね長さ70mmくらいですから、体積比で約3倍ということになります。黄果皮ジャンボ、赤紫果皮ジャンボは、人為的に作出されたものですので、(株の導入間もないため、未体験なのですが、)味も悪くないことが予想できます。

エドゥリス黄実での経験から、自家不親和性種の授粉を成功させる場合に、自然に任せていると、どうしても花粉を受粉する株の開花と、花粉を提供する株の開花タイミングが合わないことが多々あります。
この対策が花粉の低温保存です。低温で保管することにより、ある程度の期間は花粉の機能を保てるようです(1週間までは確認済)。私はこんなものを用意して低温保存しています。花粉保存用品蓋をすると密閉できる小さなタッパーと湿気止めです。湿気止めは、花粉の採取時の初期水分を飛ばす効果がありますが、それよりも保管している低温から常温への取りだしの際の結露を防ぐために必須です。
保存してある花粉雄しべを採取したら、そのまま湿気止め入りのタッパーに入れて密封します。このように保存しておくと、雄しべをピンセットで掴んで直接雌しべにこすり付ける方法で授粉することができます。
最後に、もっとも肝心なことですが、保管は冷蔵庫の冷蔵室(3~8℃)でおこなっています。


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